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TheFace2019

アキラ水産


安部 泰宏

㈱アキラ水産 社長

あべ・やすひろ/福岡市中央区出身。1939年3月29日生まれの80歳。福岡大学付属大濠高校卒。趣味はゴルフ。全国水産物卸組合連合会副会長。九州地区水産物卸組合連合会会長。福岡市鮮魚仲卸協同組合理事長。福岡魚食普及推進協議会会長。地場経済界に広く交流を持ち、2004年7月福岡城西ロータリークラブ会長。05年4月藍綬褒章、11年6月旭日双光章。福岡商工会議所では議員(卸売商業部会長)などを経て14年11月から副会頭(現在6年目)

貫く「顧客目線」と「一期一会に感謝」

3月、福岡市内の料亭に麻生太郎副総理兼財務相、王貞治福岡ソフトバンクホークス会長、高島宗一郎福岡市長をはじめ地元を代表する政財界のそうそうたる顔ぶれが集まった。開かれたのは、この春に西日本新聞に掲載された安部社長の歩みをつづった聞き書きシリーズを祝う祝賀会だ。来場者は長きに渡って安部社長と交流のあった人たち。連載表題に「一期一会に感謝」とあったように、安部社長は一人ひとりに謝辞を述べて回った。
「一期一会に感謝」が自身の信条であるなら、経営では100年続くアキラ水産のDNA「顧客目線」を貫く。柳橋連合市場の前身「明市場」をルーツに持つ同社。安部社長がトップに立ってからは先見の明でいち早く量販店対応に品揃えを強化。2000年代に入ると、取引先の加工作業軽減のために自社で専用工場を設け、加工業まで業容を拡大した。そのノウハウを持って製造販売する「あきらめんたい」や「アキラの鯛茶」といった加工品はロングセラーの人気商品で、最近は「銀だらみりん」も新たに加わった。
来年には改正卸売市場法が施行され、業界環境は厳しさを増す。だからこそ、DNAの「顧客目線」をもとに、今からも新たな顧客ニーズを追い続ける。

DATA
所在地/〒810-0072 福岡市中央区長浜3-11-3-711
TEL/092-711-6601
創業/1918年(大正7年)
設立/1947年4月
資本金/4,850万円
事業内容/(福岡市中央卸売市場)鮮魚仲卸全般
従業員/81人(グループ)
売上高/103億円(グループ)
関連会社/㈱コウトク水産、㈱一心、㈱安部水産、㈱四季海鱻、㈱アキラ・トータルプランニング

https://www.akirasuisan.co.jp

(ふくおか経済2019年11月号FACE)