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ひよ子


石坂 淳子

㈱ひよ子 社長

いしざか・あつこ/朝倉市出身。筑紫女学園短期大学国文科卒。1997年10月に㈱吉野堂取締役に就任後、02年8月に㈱吉野堂および㈱ひよ子監査役、同年11月の㈱東京ひよ子監査役を経て、06年11月、㈱ひよ子および㈱東京ひよ子常務取締役を歴任。09年11月からグループ2社の社長。趣味は映画鑑賞

〝状況対応型即効性〟〝考動〟ある戦略へ舵取り

明治30年に菓子舗「吉野堂」を開業し、2017年に創業120年を迎えた㈱ひよ子。特に、九州各地の特産品を使用した地域・季節限定商品「季(とき)ひよ子シリーズ」が全国的ヒット商品となるなど好調に推移していたが、新型コロナウイルスのパンデミックによって人流抑制がされ、県外からの観光旅行者や海外旅行者など「インバウンド人口」が激減。大きな痛手を被ったのは菓子業界も例外でなく、特にお土産を主とした観光土産分野で「ポストコロナ」に向けた新たな舵取りに迫られている。
同社でも経営方針を見直し、企業体質強化を積極的に展開。家庭内消費の推進や日常菓子の開発、それらに伴うネット販売を強化するなどテコ入れを継続している。「2年超続くコロナ禍の影響は予想以上に大きかった。今後は時代の変化に柔軟対応する〝状況対応型即効性ある業務活動〟を提唱し、当社の特性を活かした企業ブランドの確固たる地位を構築していく」と石坂社長は意欲を見せる。
今年度は「ひよ子本舗吉野堂」は創業125周年、名菓ひよ子創生110年を迎える。そのためのさまざまな施策、周年事業などのプロジェクトを推進。「考動=考えて動く」を掲げ、心技体が結実したカタチを追求し続ける。

DATA
所在地/〒815-0035 福岡市南区向野1-16-13
TEL/092-561-7111
創業/1897(明治30)年3月
設立/1959(昭和34年)年8月
資本金/9,239万円
事業内容/菓子製造・販売
従業員/390人
売上高/80億円(グループ)
関連会社/㈱東京ひよ子

http://www.hiyoko.co.jp/

(ふくおか経済2021年11月号FACE)