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ふくおか経済EX 2020

第一電建(株)


採用スローガンは「NO LIMIT」、50期迎え次なる挑戦へ

(写真右下)20年1月に新設した営業グループ

2020年6月に50期目を迎える電気工事業の第一電建㈱は、2027年までに売上高20億円規模へ拡大する中期計画を発表し、組織改革に取り組んでいる。また、新卒採用スローガンに「NO LIMIT‐次のステージへの挑戦‐」を策定。経営幹部候補に絞った採用戦略も打ち出した。変革期を迎え、次なる挑戦に歩みを進める。

2027年までに売上高20億円に

建築電気工事から交通信号機設置工事、空調設備、電気通信工事まで幅広く手掛け、2020年6月に50期目を迎える第一電建㈱。同社は、中期目標として、2027年までに売上高を現在の約12億円から20億円まで拡大することを目指し、組織改革に取り組んでいる。
その一環で、20年1月から営業グループを新設。これまでは官公庁など既存の顧客に向け、各事業部が見積もりから施工まですべてを担当する体制をとっていたが、営業専任のチームを設けることで提案の強化につなげる考えだ。また、これまでは複数の所属員をチームリーダーが取りまとめていたが、今回からチームリーダーの下にユニットリーダーを新たに配置。より細分化したチームを構成することで、教育体制の強化を図っていく。髙山幸治社長は「住環境に特化したホールディングス体制の形成も計画中。業界ナンバーワン企業を目指していく」と決意を新たにする。

採用スローガン「NO LIMIT」を策定

業界ナンバーワンに挑戦する同志を集めるため、同社ではスローガン「NO LIMIT-次のステージへの挑戦-」を掲げた新たな新卒採用戦略を打ち出した。将来のリーダーとなり得る人材に焦点を当て、21年度入社の新卒初任給を28万円と高水準に設定。選考は特別課題や経営者面接などを含む5段階に増やした。まさに「狭き門」をくぐり抜け入社した人材は、社長直々に講義を受け、早期から経営に参画するというスピード感あふれる挑戦のフィールドが用意されている。
「挑戦することで人間力が磨かれ、その先には必ず得るものがある」と髙山社長。このように攻めの採用ができる背景には、年次の枠にとらわれず社員の挑戦を後押しする社風があるからだ。同社は、「技術よりも人間力」をモットーに、何よりも人材教育を重視してきた。その一環として、企業理念の浸透や存在価値の追求を目的に社長自らが手掛ける「社長研修」や、次世代の社長候補育成に向け経営面の内容で構成する「社長塾」などを定期的に開催し、社員の学びの場になっている。

(写真下)「住まいるレスキュー隊」事業部

「豊かな暮らしサポート事業」

同社は、住環境設備などのハード面と生活に寄り添うソフト面の両方から街と人を支えるサービスとして、自社の事業を「豊かな暮らしサポート事業」と総称している。地域密着の独自サービスとして、15年から住まいのトラブル緊急駆け付けサービス「住まいるレスキュー隊」、17年には水回りに特化したリフォームサービス「住まいるリフォーム隊」を開始。現在は延べ約3,200ユーザーまで拡大するなど看板サービスとして定着している。
また、11年から毎年、地域交流イベントとして「第一電建フェスタ」を開催してきた。本社を開放し、電化製品の特価販売や子供向けヒーローショー、抽選会などを企画。近年は約3000人が来場する恒例イベントになっている。「自分の子どもたちや孫たちまでも入社している会社になることが目標。地域の皆さまに愛される、存在価値の高い魅力的な会社になれるよう努めていく」と髙山社長は笑顔で語る。

髙山 幸治 社長
たかやま・こうじ/春日市出身。1974年11月19日生まれの45歳。94年に入社、2009年に社長就任。(一社)日本プロスピーカー協会福岡支部長。認定ベーシックプロスピーカー。趣味はゴルフ

 

採用情報
募集職種/営業職、技術職
応募資格/高卒、大学卒
採用実績/2020年度2人
採用予定/4人
インターンシップ/随時開催
年間休日/105日
問合せ先/TEL.092-588-2260
担当/中島

(ふくおか経済EX2020年)