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岩田屋
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速水 俊夫
㈱岩田屋 社長
はやみ・としお／東京都出身、1946年8月24日生まれの60歳、慶應義塾大学文学部卒。69年㈱伊勢丹入社、82年婦人服第一部課長、89年婦人服第一部長、96年取締役営業本部ＭＤ統括部婦人・子供統括部長、98年同府中店長、2000年同浦和店長、01年執行役員浦和店長、02年㈱岩田屋代表取締役専務取締役営業本部長、06年5月同社代表取締役社長執行役員（兼）営業本部長。趣味はゴルフ
（写真）岩田屋本館２Ｆ売場にて。速水社長はこの秋流行のウォームビズスタイルで
百貨店開業70周年、“現場力”追求で好調継続
㈱岩田屋は３年間の経営再建を終え、０５年度から「自立新生３カ年計画」をスタート。初年度の今年２月期決算は増収増益で計画値を大きく上回り、２年目の今期も、期首の３月から９月まで７カ月連続で前年業績をクリア、１０月には天神での百貨店開業から７０年の節目を迎えた。
今年５月就任した速水社長は、自立新生３カ年計画に対し「１年前倒し達成」を目標に掲げる。０２年から４年間、専務取締役営業本部長として現場の陣頭指揮を執り、これまで現場主義を浸透させることで計画をクリアしてきた。来年からは伊勢丹に合わせ、決算期を２月から３月に変更、これに備え今年は３〜９月、１０〜３月の変則決算になるが、９月期は目標売上高５８０億円を上回る見通しだ。
また、この１０月３日には、３カ年計画の柱として伊勢丹と商品政策、取引先政策、顧客情報の分析等を含めた総括的なＭＤシステムの統合をスタートさせた。これらを戦略的に一元化することでＭＤの精度向上、欠品削減、売れ筋商品の確保や粗利益率ＵＰを図り、顧客が求める品揃えと販売サービスの提供を高度に実現し、顧客満足向上による収益の最大化に繋げていくねらいだ。速水社長は「この業務統合は３カ年計画期間最大の業務改革となるが、これが実現すれば岩田屋の事業経営は新たなステージに入っていく」と熱意を持って取り組んでいる。
DATA
所在地／福岡市中央区天神2-5-35
TEL／092-721-1111
創業／1754（宝暦4）年
設立／1935年5月
百貨店開業／1936年10月
資本金／22億4,083万円
事業内容／百貨店
年商／1,048億4,700万円（06年2月期）
従業員数／1,000人
（ふくおか経済2006年11月号FACE）
