COMPANY
マルゼンホールディングス(カ
マルゼンホールディングス(株)(MARUZEN EXPRESS㈱、マルゼンレックス㈱、マルゼンロジスティクス㈱、㈱丸全開発)
〒803-0801 北九州市小倉北区西港町15-6 [MAP]
TEL:093-562-5151
https://www.mrz-exp.co.jp/ドライバーの現場環境優先に
「働きやすさ」への挑戦

(写真左下)看板犬
一般貨物や食品輸送の運送事業を主軸とし、2022年の関東進出を皮切りに同エリアで輸送網を拡大している。そこには働き手の現場環境向上や業界課題に対応した同社のロードマップがある。人手不足という業界課題に真摯に向き合いながら、幅広い世代が在籍する特色を活かし、人材獲得に奮励努力する。
関東圏で食品輸送網を拡大
深刻な人手不足、燃料費高騰など多くの課題に直面する物流業界。昨年から働き方改革関連法の施行により、トラックドライバーの時間外労働の上限が設けられ、より一層の人材不足が懸念される。
その対応として、同社は2022年に関東地区に進出。東京都江戸川区に初の県外拠点を出したのを皮切りに、千葉県船橋市に2拠点目を置き、制度が整備されている関東圏で輸送エリアを拡大している。「大口の引き合いも増え、生産性向上や一層の運送効率が図れている」と牛嶋社長。関東圏で、ISOやSDGsに造詣が深い企業との取引きを増やしていくことで、従業員の現場環境の改善、向上に取り組んでいる。
また、進出の背景には、物流の2024問題に続き、迫りくる冷凍冷蔵業界の「2030年問題」への対応もある。脱炭素化の観点から冷媒フロン規制により老朽化した冷凍・冷蔵倉庫の環境問題が顕在化。設備の入れ替えが長期間要することやそれを諦めた企業が廃業するといった問題が生じ、国内の冷凍・冷蔵倉庫の供給が大きく不足するとされている。危惧される食品輸送力不足への課題に同社は、高品質な食品輸送のネットワークを着々と築いている。
そのため関東2拠点目は、佐川グローバルロジスティクスが最新鋭の設備を導入して新設した冷凍冷蔵倉庫施設内に開設。徹底した温度管理と衛生面を備えた食品輸送特化の大型トラックを福岡から関東へ移し、現地で保有台数を徐々に高めている。
関東圏で食品輸送網を拡大
その一方で、不用意に輸送エリアを全国に広げるというわけではない。食品輸送に特化する関東圏。そして小口から大量輸送の一般貨物輸送を九州広域とした組織に棲み分けし、中小企業経営の視点で、業界の課題に対応していく。
そこには、働く人材を強く意識するからだ。リクルートにおいて不人気業界にいることは事実。こうした状況に同社は、最大拘束時間の範囲内で走行ルートを調整し、ドライバーの安全性と快適性を最優先に考える。環境面では、毎年新車を導入し、キャビンやサイドパネルのビジュアルはもちろん機能性が高い車両を備え、社内には休憩室や仮眠室、シャワー室を完備する。
30年以上この業界に携わり、自らも長距離ドライバー経験をもつ牛嶋社長だからこそ、職場となる車両に強いこだわりを見せる。
脱炭素化推進の面でも近年は、4トンから10トンに切り替え大型車を充実。積載向上とCO₂削減に取り組み、エコトラックを揃えている。
女性ドライバーを積極採用
さらに、近年は女性ドライバーの雇用も積極化。現場では女性ならではの気配りや丁寧な対応が高く評価されているといい、提携先との信頼関係構築にも欠かせない存在になっている。男性比率が高い業界に対し、同社の管理部門は女性が多く、昨年から各グループ会社の本社機能を久山町の営業本部に集約。DX化に取り組み、業界イメージを払拭する明るい職場づくりに取り組む。東京に本社を置く食品輸送特化のレックス、九州広域輸送とするエキスプレス、倉庫業のロジスティクス、海上コンテナ輸送の丸全開発とグループ間で職種を選択できるのも強みだ。今後人材獲得に一層厳しさを増す中、幅広い世代が働く特長を活かし、SNS活用を強化。社員一丸となり、働く楽しさをありのままの姿で発信する。
![]() |
牛嶋浩人 社長 うしじま・ひろと/久留米市出身。1971年9月26日生まれの53歳。山口芸術短期大学卒。広告代理店に勤務しデザイン業務に従事。21歳で大型免許を取得し、23歳で佐川急便のドライバーに。同関連会社勤務を経て独立、「MARUZEN EXPRESS㈱」を設立した。趣味は海や山などへ仲間とツーリング、読書、映画鑑賞 |
採用情報
募集職種/トレーラー、10t-4t
ドライバー(中途)、事務職(運行管理者・サポート)、管理職
応募資格/大型免許資格、牽引免許(ドライバー)
採用予定/30人
問合せ先/TEL.093-562-5151
担当/吸山
(ふくおか経済EX2025年)