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ヤマト福祉財団小倉昌男賞受賞、
土木×福祉の挑戦も始動

（写真上段）「ヤマト福祉財団小倉昌男賞」授賞式（左）、カムラックおおいたのオフィス（中央）、
（右上）大分での業務拡大と新拠点設置を報告に佐藤樹一郎大分県知事（左から3番目）と
佐藤耕三大分副市長（右から2番目）を表敬訪問。
左から2番はカムラックおおいたイメージキャラクターの黒田れいさん
（下段）左から業務の流れ、雇用の流れ

IT分野で障がい者就労支援を手掛けるカムラックグループ。賀村研カムラック社長は昨年10月、公益財団法人ヤマト福祉財団の「第25回ヤマト福祉財団小倉昌男賞」を受賞。さらに、今年4月からは土木業界を福祉で支援する3社連携の取り組みが本格始動するなど、新しい価値の創造に向け挑戦し続けている。

「第25回ヤマト福祉財団小倉昌男賞」受賞

ITを活用した障がい者就労支援を手掛ける㈱カムラック。同社の賀村研社長は昨年10月、公益財団法人ヤマト福祉財団の「第25回ヤマト福祉財団小倉昌男賞」を受賞した。障がい者の仕事づくりや雇用の創出、労働条件の改善などを積極的に推進し、障がい者に働く喜びと生きがいをもたらしている人を表彰する栄誉ある賞だ。「活動を支援してくださる方々に心から感謝している。1億総活躍の時代。一人でも多くの納税者を増やすことを使命に、これからも社会を支える障がい者を送り出していく」と賀村社長は思いを語る。
受賞の背景には、障がい者就労支援の革新的な取り組みがある。ソフトウェア開発の㈱else if（エルスイフ、髙森啓二社長）と連携し、案件の一部をエルスイフがカムラックに委託。共にプロジェクトを進めることでレベルの高い障がい者人材を育成する仕組みを構築してきた。髙森社長は「障がい者メンバーもITスキルは健常者に引けをとらない。サービスの質を評価いただき案件も増え続けている」と強調。この仕組みを礎に、現在では地場大手薬局や士業などさまざまな業界との連携が実現している。

土木×福祉のコンソーシアムが本格始動

23年11月、カムラックとelse if、そして橋梁や構造物の設計などを手掛ける㈱Splice-Lab （スプライスラボ、片山英資社長）の3社で、土木業界を福祉で支援する「construction カムラックコンソーシアム」を設立。今年4月からいよいよ本格展開がスタートした。
人手不足が年々深刻化している土木業界。その状況を解決する手段として、障がい者の就労訓練の実績が豊富なカムラックとelse if、そして土木業界において実務はもちろん、技術開発や人材育成支援のノウハウを持つスプライスラボがそれぞれの強みを生かし、土木設計分野における障がい者の雇用促進とDX推進によるイノベーションの構築を目指す。
コンソーシアムの業務を担うのはカムラック運営の「Come Luckラボ」（福岡市）と髙森社長が社長を兼任する㈱カムラックおおいた運営の「カムラックおおいた」（大分市）だ。企業がコンソーシアムに対してバックオフィス業務や土木関連図面、書類作成業務などをアウトソーシングし、業務を組織内で連携して遂行。一定スキルレベルを越えた障がい者メンバーに関しては発注元企業に紹介し、就労の機会を設ける。今回の連携でカムラック大分の専務にも就任した片山社長は「障がい者の方が橋の設計に携わりながら社会人訓練をし、土木業界が活性化する。そしてこの取り組みに賛同し仕事を委託してくれたパートナーが同志となり人手不足を解消するという循環が生まれたら」と笑顔で語る。
新たな価値を創造し、社会を支える3社の挑戦に期待がかかる。

片山英資　㈱Splice-Lab 社長（左） かたやま・えいすけ／長崎市出身。1972年11月18日生まれの52歳。九州工業大学工学部卒 賀村研　㈱カムラック 社長（中央） かむら・けん／愛媛県伊予郡砥部町出身。1972年1月31日生まれの53歳。日本大学農獣医学部卒 髙森啓二　㈱else if 社長（右） たかもり・けいじ／大分市出身。1972年8月18日生まれの52歳。大分県立情報科学高校卒

採用情報
カムラックグループ（㈱else if）
問い合せ先／TEL.092-651-3434
担当／藏田
詳しい採用情報はHPをご覧ください

（ふくおか経済EX2025年）