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セイコウ(カ セイコウホールディングス(カ
正晃ホールディングス(株)(正晃(株))
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https://www.seikonet.co.jp第2本社ビルを建設、拠点機能の強化が着々と

(写真右上)熊本営業所 (右下)レンタルラボ
学術研究・医療分野の総合試薬販売をベースに、ライフサイエンスや理化学機械の販売、IT関連などを手がける総合学術医療商社グループ。昨年7月からは新体制の下、中期経営計画「シン・5カ年計画」がスタート。既存ビジネスの充実と新規市場の開拓、拠点機能の強化などが着々と進む。
第2本社ビルに引き続き
本社ビルのリニューアルも計画
中期経営計画「シン・5カ年計画」において主要戦略に掲げる「全国展開に向けた拠点機能の強化」の一環として構想を練ってきた第2本社ビルの計画がいよいよ本格スタートした。福岡第一営業所と配送センターが入っていた既存施設を解体後に新ビル建設に着手。来年5月の完成を目指す。
5階建ての第2本社ビルは、低層階に福岡第一、第二営業所関連の取扱商材を中心とした大型倉庫機能を備え、近くにある福岡物流センターと連携することで北部九州エリアでのストックポイントとしての活用も視野に入れている。高層階の事務所スペースには営業部門と総務・管理部門が入居。これまで手狭だった本社事務スペースの改善を図る。
さらに第2本社ビル完成後には既存の本社ビルの改修にもとりかかる。1階の事務スペースをリニュアルしてリフレッシュスペースと応接スペースに一新。福利厚生エリアの充実とともに顧客対応が1階部分で完結することでセキュリティ機能も大幅にアップする。
このほかの拠点機能強化では昨年、久留米営業所の移転・リニューアル、熊本営業所の移転・新築を終え、今年は大分営業所の移転・新築工事を予定している。また北九州営業所や鹿児島営業所、長崎営業所の利便性向上なども検討。さらに中期経営計画で打ち出した「中四国エリアへの進出」についてもその可能性を模索している。
新たなビジネスとして
「ラボソリューション」に期待
業務面においては、コロナ関連の需要増も落ち着き、本来業務であるサイエンス(試薬・理化学機器)とメディカル(診断薬・検査機器)がともに堅調に推移している。「ほぼ今期の目標達成は見えてきた。さらに明るい兆しとして大学病院関連のビジネスも増えてきた」と手応えを感じる。例えば九州大学病院や佐賀大学病院での検査室の機器更新、琉球大学病院の移転サポートなどの政調案件はしっかりと押さえている。実際、新たなビジネスとして期待されている「ラボソリューション」(レンタルラボや研究室の移設・新設支援)は近年、産・官・学・医の分野で多くの実績を積み重ねている。
半導体関連のビジネスも注目される。TSMC進出に伴い、半導体関連ビジネスに携わる企業の動向が活発化しており、正晃でも社内に「半導体プロジェクトチーム」を発足。実際に高額機器の販売などビジネスチャンスも拡大している。さらに旧熊本営業所跡地の利活用も可能で、今後の動きが加速する。
社内体制についは、商社としての要ともいえる基幹システムの一層の強化を打ち出す。次期基幹システム構築に向けてチームを発足。ミーティングを重ねるととももに業務フローを見直すことで、より効率的なシステム導入を目指す。
中期経営計画「シン・5カ年計画」も3年目を迎え、ほぼ順調に推移しているという。最終年度では正晃単体で800億円、グループ1400億円の大きな目標を掲げる。印正俊社長は「最終的には2050年の創業100周年の時に単体で1,000億円に」。そして「時代の流れを確実に読み切り、各種プロジェクトチームを基軸として次世代の医療・研究に対するビジネスプランを提案していかなければならない。正晃100年企業の達成に向けて、全社員が心ひとつに前進を続けていたい」と決意を語る。
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印正俊 社長 いん・まさとし/福岡市出身。1982年9月9日生まれの42歳。福岡大学商学部卒。2006年に正晃入社。15年執行役員、16年取締役執行役員、18年常務、20年4月副社長、23年7月に社長就任 |
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