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日本を代表する不動産の再生企業へ

急成長中の中古区分マンション買取再販会社。東京で設立し、初の支店を福岡に置いた。現在は2拠点で連携を図りながら、エリアを絞り複数人で担当する独自の営業方法で実績と信頼を積み上げる。6期目の売上高は100億円、更なる人材育成の強化で業界No.1の会社を目指す。

成長率は業界上位、今期売上目標は170億円

2019年に東京で設立。創業以来順調に売り上げを伸ばし、6期目となる25年3月は100億円を突破した。リフォーム産業新聞社が発表した「買取再販売上高の伸び率ランキング」で3位に選ばれるなど、目覚ましい成長を遂げている。今期の目標は170億円で買取再販戸数300件。さらに10期目で500億円、買取再販戸数は1000件を目指す。6月で開設から3年目を迎える福岡支店は、今期30億円を目標に掲げる。
創業者の工藤社長は、新卒で中古マンション買取再販の会社に入社し実績を積んだ。その後独立し、2019年にエンリード不動産を設立。「人と街に活気をもたらす」をミッションに、中古マンションの買取再販に取り組む。用地不足や資材高騰などで新築物件の価格が上がり、中古マンションの需要が高まっている。エリアを絞りそれぞれ複数人で担当する戦略的な営業方法により、商材の仕入れ力が上がった。また、実績と信頼を積み上げることで資金調達力も向上。流行に乗った事業展開と行動力、人との関わりを大切にしてきた成果が、急成長につながっている。
好調な福岡支店では、専有面積50㎡以上で駅から徒歩10分圏内のファミリータイプ物件をメインに扱う。「アジアの玄関口と言われ国内外から注目される福岡の物件は、東京からのニーズもある。東京と福岡の懸け橋になりたい」と意欲を見せる。さらに、支店立ち上げ時には予想していなかった人材成長が見えてきた。「福岡から会社を支えるような人材が育っている」。福岡で採用され入社2年目で福岡支店の立ち上げを任された社員が、営業・採用・社員の育成までを担い、わずか2年で事業を軌道に乗せた。現在は本社へ帰任。役職に就き新たな支店の立ち上げなど重責を任されている。地方採用から努力次第で東京本社の中心メンバーとして活躍できる環境がある。

徹底した人材育成で地域No.1の会社に

入社して間もない社員が率先力となり、役職を持つことも少なくない。その背景には徹底した社員教育と若手社長ならではの哲学がある。「意識の持続や習慣化において、3という数字が鍵」と言い切る。3カ月ごとに外部から講師を呼び、新卒研修や若手研修、リーダー研修を実施。新卒研修では、若手としてどのように行動するのか、2・3年目ではどのような姿勢で仕事をするのか考える。2・3年目社員が対象の若手研修では、どうすれば最短でリーダーになり、活躍できるのかなどを考える。また、リーダー研修にはマネージャーなど幹部が参加。部下への向き合い方や商品戦略、ターゲット戦略、行動戦略を3カ月に1度見直す。
34歳と若い社長だからこそ心掛けていることがある。「歳が近い社長があれだけ頑張っているのだから自分たちも負けないぞと思ってもらいたい。背中を見せつつ社員と競い合うくらいの気持ちを大切に、誰よりも早く出社して元気に挨拶し、1番働いて見本となれるよう意識している。一人ひとりの目標達成を当たり前にし、将来は自分の仕事に誇りを持って働ける人材になってほしい」と想いを語る。「さらなる組織力の強化で、意欲ある若者が挑戦できる環境を作っていきたい。『マンションの買い取りといえばエンリード不動産』といわれるような、地域でNo.1の会社を目指している」と力を込める。リノベーションで人々の家がワクワクする空間になれば、人に活力が生まれ街の活性化につながる。日本を代表する不動産再生企業に向けての歩みは止まることを知らない。

工藤陣平社長 くどう・じんぺい／福岡市出身。1990年11月17日生まれの34歳。九州国際大学法学部卒。東京の中古区分マンション買取再販会社㈱未来都市開発に新卒入社。2019年にエンリード不動産を設立。趣味は娘と息子と遊ぶこと

採用情報
募集職種／営業（新卒入社）
応募資格／大学院、大学、専門学校　2026、27年度卒業見込み
採用実績／2025年度9人
採用予定／15～30人
インターンシップ／早期選考直結　サマーインターン開催
年間休日／120日
問合せ先／TEL.03-6807-4318
担当／黒澤

（ふくおか経済EX2025年）