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売上高50億円目指し、建設・介護でさらなる飛躍を

これまでに120棟以上(2017年3月現在)の投資用アパート、マンションを建設してきた同社では県内での着工件数を着実に伸ばす一方、関東での1号案件にも着手した。介護施設事業も軌道にのり始め、本格的な成長軌道を描き始めた。

年間20棟ペースで投資用物件を開発

不動産市況が熱を帯びる中、同社では昨年実績を上回る年間20棟ペースで投資用物件を開発。木造アパートを中心としたラインナップだけでなく、RC、鉄骨造の賃貸マンションの企画にも力を注ぎ、現在は福岡市中央区清川に鉄骨造マンションを建設しているほか、福津市にRC造マンションを計画中だ。

震災後に高騰していた建設費は一服感を取り戻しつつあるが、福岡市周辺部の地価は依然として上昇傾向にあり、それに伴って市内の木造ワンルームアパートの利回りが5%台になることも珍しくない。

しかし、同社では市内だけでなく、糟屋郡や福津市、筑紫野市など人口が増加し、住環境の整備が進む郊外の立地でも積極的に開発を進めている。加えて、ワンルームではなく、定住率が高いファミリー層向けの物件をメーンに据えており、サラリーマン層が大半を占める同社の顧客が安心して案件を任せられる内容となっている。土地の選定から建設工事、関連会社による賃貸管理まで一貫したフォロー体制を敷くだけでなく、こうした顧客目線の企画力が投資家から強い信頼を勝ち得ている要因と言えるだろう。

田中勝也 社長
たなか・かつや/北九州市若松区出身。1964年4月21日生まれの52歳。県立東筑高校−早稲田大学卒。家では5人の子供を持つ良き父親でもある。趣味はゴルフ

関東一号案件プロジェクト始動へ

地場での実績を着実に伸ばす一方、昨年には開発ラッシュが続く東京・銀座に支店を開設。東京オリンピック終了後の景気の冷え込み、投資熱への影響が懸念される中、拠点を置くことで首都圏の不動産市況の動向に目を光らせている。

また、人口増加が続く福岡県内の物件は、全国的にも優良なマーケットとして知られており、首都圏の投資家にも物件を案内することで、新たな顧客層の開拓にもつながっているという。

「今後は年間10棟程度を首都圏向けに開発していく計画」と展望を話す田中社長。千葉県での関東一号案件にすでに着手しており、完成すれば、本格的な同地区での開発も手がけていく方針だ。

今期グループ売上高30億円突破

15年前、田中社長が社員1人と博多駅前で不動産屋としてスタートさせた同社は現在、管理会社の㈱キミエ、有料老人ホームを展開する㈱ケアクリエイトを関連会社に持ち、グループ売上高は30億円に成長。介護施設を取得したことで、社員数は140人規模に拡大している。

2015年に取得したケアクリエイトは有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅を県内で4施設運営し、昨年10月には北九州市八幡西区で5施設目を開業した。空室が目立ち、当初赤字部門だった同事業は今期無事に黒字化させることに成功。「今後はアパートとは違ったアプローチの投資用商品として、面白い存在になっていくだろう」と田中社長は新たな投資スキームの構築に取り組む姿勢をみせる。

そして、会社の規模拡大に伴い、「中小企業の一つの指標である『売上高50億円』を、グループの新たな目標に設定した」と語る田中社長。「年間の開発ペースを、建設部門でRC5棟・木造30棟、介護部門で1棟にできれば、現実的に視野に入ってくるだろう。人材の獲得にも力を注いで、強い基盤をつくっていきたい」と、さらなる飛躍を誓った。

同社が主催する九州サーキットの1つ「キミヱコーポレーションカップ」は今年で10回目を迎える

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業者間での用地仕入れ競争が激しい昨今、供給ペースを伸ばす背景には同社独自の土地選定の基準がある

(ふくおか経済EX 2017より)


会社情報COMPANY PROFILE

会社名
キミヱコーポレーション(株) (キミエコーポレーション(カ)
代表者名
田中勝也
所在地
〒812-0013 福岡市博多区博多駅東3-13-21 エフビル2F [MAP]
TEL
092-432-3477
企業ホームページ
http://www.kimie.jp/
設立
2003年7月
創業
資本金
3,000万円
従業員数
140人