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上場弾みに採用強化、出店加速で全国展開へ

便利屋業とリユース業を融合した「御用聞きビジネス」を展開。上場を弾みに人材採用と育成を強化し、出店加速で全国展開を進めていく。社員教育やキャリア支援を充実させ、挑戦できる環境を整備。ステップアップ上場と2030年の売上高100億円達成を掲げ、「日本一の御用聞き会社」を目指す。

TPM、FPMに重複上場

九州を中心に総合リユース店「エコプラス」、工具・家電リユース専門館「ハンズクラフト」とプロの便利屋「ハンズライフサポート」を20拠点展開。昨年創業20周年を迎え、東京証券取引所の東京プロマーケット（TPM）と福岡証券取引所の福岡プロマーケット（FPM）に重複上場を果たした。有冨修社長は「上場の大きな狙いは採用力の強化。事業拡大や将来的な幹部人材の育成を見据え、新卒・中途共に優秀な人材を確保していきたい」と意気込む。次なる目標にステップアップ上場を掲げ、2030年までに売上高100億円の達成と10社の子会社設立を目指す。
店舗展開では、昨年熊本・佐賀両県で県内1号店となった「ハンズクラフト」をオープン。2025年度中に九州全域への進出、35年までに西日本、東日本で各100店舗体制を目指す。「西日本は基本直営、東日本はFCで出店し、ペースを加速させていく。作業服や電気工事店など、シナジーが見込める業態との業務提携やM&Aも視野に入れている」と展望を語る。電動工具などの工具に特化したリユース店という強みを生かし、他社との差別化を図る方針だ。

（写真上）ハンズクラフト熊本けやき通り店（2024年11月オープン） （下）ハンズクラフト佐賀駅前店（2024年12月オープン）

一人一人が活躍できる場を創出

「人生を、創る会社」。その社名が示す通り、社員や縁ある人々の「幸せ」の追求に徹底してこだわる。一人一人が活躍できる場を創出するため、成長する機会と教育環境の整備に力を入れている。週1回の社長塾と月1回の勉強会のほか、価値観を共有する理念研修、さらなる成長を促す外部研修など、業務だけでなく働く目的や考え方についても深く学べる環境がある。「求める人物像は『3つの信条』として掲げている、素直・感謝・成長の心と姿勢を持った人。これらが備わっていれば、学歴に関係なく採用する」と熱を込める有冨社長。人事評価においても、入社年数や年齢、性別、国籍に関わらず、結果を出した社員を正当に評価する仕組みを構築。若手社員のうちから裁量を持って挑戦することで、迅速なキャリアアップにつなげられるのが大きな特徴と言える。近年では、新卒2年で店長に就任したケースのほか、中途でも入社2年で月給12万円昇給や、新規事業を立ち上げたりする事例も出ている。
また、ライフステージに応じたさまざまな福利厚生制度も強みだ。資格取得応援、研修補助といったスキル向上の支援のほか、引っ越し補助、育児支援など、家庭と仕事の両立を全力でサポートする。上場を機に確定拠出年金制度を導入し、資産形成の勉強会も開催。そのほか、健康経営の取り組みも推進している。働きやすい環境の整備はこれだけにとどまらない。このほど、業務効率化を目的にAIツール「AI社長」を導入した。有冨社長の理念、思いをはじめ、情報や社内マニュアルまで知識を実装しており、業務で従業員が困った時にいつでも相談できる。
全国規模での事業拡大とより一層の発展を見据える同社。「日本一の御用聞き会社になる」という企業ビジョンのもと、さらなる成長路線を描く。

有冨修 社長 ありとみ・しゅう／北九州市小倉南区出身。1979年2月2日生まれの46歳。北九州高校卒。高校卒業後、さまざまな業種・業界を経験しながらプロボクサーのライセンスを取得。2004年8月に25歳で便利屋業を個人創業。06年2月㈲ライフクリエイト設立、09年1月株式会社化。趣味はボクシング

採用情報
募集職種／総合職
応募資格／大学院、大学、短大、専門学校、高校卒（中途も対応）
採用実績／2025年度8人
採用予定／10人（中途採用もあり）
インターンシップ／WEB開催
年間休日／107日
問合せ先／TEL.093-383-8460
担当／人事部

（ふくおか経済EX2025年）