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各事業の独自性と相乗効果を発揮し、新領域にチャレンジ

農業用肥料・家庭園芸用品・飼料及び肥料の原料などを取り扱う専門商社の㈱ニチリウ永瀬。新規事業を進める「アグリゲーションプロジェクト2020」が始動し、各部門それぞれの独自性と相乗効果を発揮する「総合力」を武器に、新たな価値の創出を図っている。

九州~山口県全域を網羅する物流の拠点「甘木配送センター」

飲食事業、ペット用品の海外展開など新規事業続々と

農業用肥料・家庭園芸用品・飼料、および肥料の原料を中核商品で取り扱う、専門卸商社のニチリウ永瀬。

高齢化に伴い農・畜産業人口が減少し、国内市場の縮小が予想される中、新たな事業領域に挑んでいる。

新規事業の先駆けとして2011年に開始した中国農業開発プロジェクトは、現地で進めるイチゴ栽培に黒字化のめどがたった。ニチリウ産商品は現地での評判も良く、さらなる増産を計画中。2社目の合弁会社設立を予定しており、作付面積の拡大と、販路開拓を進めるなど、中国事業の展開を強化していく見込みだ。それに加え、関連会社のジョンソントレーディング㈱のJOYPETブランド商品(ペット用品)を台湾で展開。今後は台湾での現地拠点開設、中国本土への進出に向けて市場調査に取り掛かるなど、農業開発とペット用品販売で、海外市場開拓を加速していく。

そのほか2月には、春日市白水ヶ丘に花材、雑貨などを取り扱うフラワーアイテムショップと、豆腐専門店の複合店舗「華の蔵 豆の」をオープン。同店舗では昼食時間帯に、豆腐料理中心のバイキングメニューを提供するなど、同社初の飲食事業にも取り組んでいる。

今年から新規事業を総称した「アグリゲーションプロジェクト2020」を開始

Agr!-gat!on project2020が始動

1996年に肥料メーンの㈱龍と、園芸・花材を中心に取り扱う日東花材㈱が合併し、㈱ニチリウとなって20年。2006年に永瀬㈱と合併し、現社名となって10年が経過した。企業規模は拡大したものの、合併やM&Aを重ねてきた歴史に武谷社長は、「各事業の枠組みを超えた事業に取り掛かれる体制が構築されていなかった」と振り返る。そこで2015年から、事業集約や拠点統合など組織改革に本格的に着手。1月にも肥糧部の北九州営業所と甘木営業所を統合し、本社に集約するなど、業務効率化を進めてきた。今期には社内体制の整備に区切りがつく予定で、「ようやくニチリウ永瀬としての歴史が積みあがってきた」と評価する。

また、組織再編に伴い、各事業を横断できる仕組みが整ったことから、1月には「新規事業開発室」を新設。各部門それぞれの独自性と相乗効果を発揮する「総合力」を武器に、新たな価値の創出を図っている。それとともに、「大地・農業(agriculture)」と「総合力・集約(aggregation)」の意味を持つ、新規事業を総称した「アグリゲーションプロジェクト2020」も始動。同プロジェクトでは、2020年までに中国ビジネスなどを含む20の新事業の立ち上げ、および収益性の確保を目指していく。

さらに、新領域への挑戦を続ける同社では、未来の発展に向けて、若手社員にも積極的にチャンスを創出。「創造に失敗はつきもの。困難や失敗を恐れずアグレッシブに挑戦してほしい」と武谷社長が後押しするその先に見据えるのはIPO。次世代を担う社員の成長とともに、上場の準備を着実に進めるなど企業価値の向上へ、次なるステージを切り開く。

武谷 俊一 社長
たけや・しゅんいち/鞍手郡鞍手町出身、1949年1月2日生まれの68歳、76年4月日東花材(当時)入社、95年9月同社取締役。96年7月の㈱ニチリウ発足に伴い、㈱ニチリウ常務に就任。02年9月㈱ニチリウ専務、04年9月同社取締役副社長を経て、06年7月㈱ニチリウ永瀬代表取締役副社長、08年3月に社長就任。趣味は音楽鑑賞と読書

[CHECK]

有機質系肥料と家庭園芸用品の卸売と、魚粉など飼肥料原料の取り扱いは国内トップクラス

(ふくおか経済EX 2017より)


会社情報COMPANY PROFILE

会社名
(株)ニチリウ永瀬 (カ)ニチリウナガセ)
代表者名
武谷俊一
所在地
812-0013 福岡市博多区博多駅東1-14-3 [MAP]
TEL
092-433-4456
企業ホームページ
http://www.nichiryunagase.co.jp
設立
1952年8月
創業
資本金
4億7,016万円
従業員数
195人