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世界の農園芸に貢献する付加価値創造の専門商社へ

(写真左上)宮崎県えびの市の「九州物流第三センター」
(右上)昨年10月に博多駅博多口で開催されたサツマイモの魅力を発信するイベント「イモマモフェス」
(左下)園芸コミュニティサービス「らく楽ガーデン」
(右下)福岡市西区今津の研究農場に新たに設けられた新ハウス
welzo 研究農場で先端的な農業技術開発進む
農園芸のイノベーションカンパニーとして農業の課題解決を図るため、大学との共同研究や企業との協業などを推進するwelzo 。多くのプロジェクトを立ち上げている中、取り組みが進むのがスマート農業の技術開発だ。
福岡市西区今津の「welzo 研究農場」では現在、九州大学と共同で「きゅうりの自動栽培システム」を構築している。ビニールハウス内に設置したPTZカメラや各環境測定機器からデータを取得。温度や湿度などの最適な環境条件や、栄養条件を導き、最終的にはAIによる一貫した栽培管理を目標に定める。
加えて2024年からは、同大学プラズマナノ界面工学センターと共同で「プラズマグリーン農業」に関する研究も始動。プラズマ技術を応用し、農業の三大栄養素の一つで植物の成長に欠かせない窒素の新しい製造方法の確立に着手しており、最終的にプラズマ技術を活用した肥料や培土の製品化、それらを製造する機械装置の開発に繋げる。
さらに3月からは高知大学 IoP共創センターと植物栽培における生理生態情報の定量的可視化に関する共同研究も始まった。モニタリング機材を用いてきゅうり等栽培における施設内外の環境情報、および植物生体を観察し、高知大学の光合成に関する学理を活用して解析を実施。持続可能な農業への新しいアプローチとして、高い生産性と再現性を持ったきゅうりなどの養液土耕栽培の確立を目指す。
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(写真)栃木県小山市の「第2フラワーセンター」では日量3万束以上の花束加工が可能 |
花卉事業や物流ネットワークを拡大
研究設備や製造力増強、サービス網拡充への投資なども促進。24年4月には北九州花市場、福岡花市場に次ぐ花材専門店を地方卸売市場久留米花市場内にオープンした。切り花加工を手掛ける関東エリアの第1、第2フラワーセンターとともに多角的に花卉(かき)事業を盛り上げ、新たな需要を掘り起こす。
そして同年12月には、宮崎県えびの市湯田の「九州物流第三センター」が稼働を開始。南九州エリアの営業、物流拠点として、ホームセンター、小売店で販売する家庭園芸用品の在庫管理や出荷作業などを担う。また、年々売り上げが拡大している園芸用品専門事業者の専用仕入ECサイトのネットワーク拡充にも力を入れる構えだ。
世界の農園芸に貢献する専門商社へ
事業への投資を進める一方、農園芸に通じた社会貢献活動にも奔走。welzo が中心となり設立した南九州で蔓延する「サツマイモ基腐病」から農家を守る産学連携コンソーシアム(通称SSP)には、九州大学や鹿児島の焼酎メーカーなど14社・団体が加盟。SSPでは昨年10月、博多駅前広場で基腐病からサツマイモを守る啓発イベントも実施するなど、サツマイモ経済圏の復興を支援している。
そのほか、海外マーケットの調査を目的に、2025年中に東南アジアに拠点を新設する計画もあるなど、日本国内のみならず、世界の農園芸に貢献する付加価値創造の専門商社へと飛躍する動きも加速しそうだ。
採用情報
募集職種/総合職
応募資格/高校・短大・大学・大学院卒
インターンシップ/春・夏開催予定
問合せ先/広報ブランディング室
(kouhou@welzo.co.jp)
※詳しくはHPをご覧ください
(ふくおか経済EX2025年)