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カジュアルテイストの「Bab」の出店を加速

（写真）リニューアルオープンした大橋店

レディースアパレルブランド「ブージュルード」などを全国の大型商業施設のテナント内にFC店含め約60店舗展開している。昨年からはオンラインでも人気が高い「Bab（バブ）」の実店舗オープンも進んでおり、ショッピングモール内出店戦略を順調に推し進めている。

新規出店を加速
約1年で5店舗オープン

㈱リンクイットはレディースアパレルブランドの企画製造、小売り、卸販売を展開する。30～50歳代の女性をターゲットとした「Bou Jeloud（ブージュルード）」を主軸に「Bab（バブ）」、オフプライスストア「Re:birth werehouse（リバースウェアハウス）」などFC店含め約60店舗展開している。
カジュアルテイストを好む20～30歳代をターゲットとし、オンライン販売で人気を博するバブに関しては、肌触りや色味を試着してもらうことを目的に昨年には実店舗をアミュエスト博多にオープン。店舗で見た服を検討してもらいオンラインでの購入につなげるなど連携を図り、現在全体で30％を占めるオンラインでの売り上げを将来的には50％まで引き上げていく方針だ。
ブージュルードもバブもより人々に愛されている現状を受け、10月には名古屋の赤池、12月には大牟田への出店を実現。そして今年2月には「Bab Bou Jeloudジアウトレット広島店」、3月には「Babアミュプラザ大分店」と「Babアミュ小倉店」をオープンするなどブランド拡大が進んでいる。
近藤佑樹専務取締役は「リアル店舗はオンラインでは提供できない付加価値を提供している。今後も関東、名古屋、中部など主要都市に店舗展開していきたい」と意気込む。

㈱リンクイットパートナーズでは販売代行業務を展開

昨年8月に新たに㈱リンクイットパートナーズを立ち上げ、販売体制を強化した。店舗の販売スタッフが所属する専門会社を設けスペシャリストを目指し、自社だけでなく他社のアパレル企業の販売代行も担う方針である。
より最小コストで最大効果を発揮するために、細かい計画を立てたうえでマーケティングの強化を図っている。数値計画を練り在庫の適正化を図るMD部、市場リサーチに基づきトレンドや顧客ニーズを捉えた商品を開発するデザイン開発部、品質・原価・納期を管理する生産管理部、新規開拓を含め戦略に基づき販売活動をする販売営業部、宣伝や広告によって商品やサービスが売れ続けるための仕組みづくりを担うマーケティング部、経営資源を活用し、事業基盤を構築する管理本部の6部門で編成する。

ライフスタイルを考慮した社員制度

社員の平均年齢は33.7歳でアルバイト・パートとして入社後、1年以内に正社員へ登用される意欲的な社員が多い。スタッフの90%以上は女性で、中でも仕事と育児の両立を考慮した「短時間正社員」という制度もある。実際に育休取得率や育休からの復帰率はともに100%と高く、多くのスタッフがライフスタイルに合わせた働き方を選択しながら、長く活躍している。
さらに、会社から辞令を出すのではなく、社員自身がチャレンジしたい部門や職種に立候補できる「社内募集制度」を取り入れ、キャリアアップを推進。近藤専務は「販売経験が未経験でもファッションや人と話すこと、人に喜んでもらう事が好きな人であればウエルカム」と一緒に働く仲間を待っている。

森健太郎 社長 もり・けんたろう／八女市出身。1973年5月24日生まれの51歳。司馬遼太郎の「竜馬がゆく」や横山光輝の「三国志」に影響され、将来は海外を渡り歩く人になりたいと思いを抱き、弘学館高校-長崎大学を卒業後、北九州の貿易会社に入社。そこでアパレル部門を担当したことをきっかけに、2000年7月に創業メンバー7人でアパレル卸の㈱ジェイエーシートレーディング（現·リンクイット）を立ち上げた。趣味は海釣り

採用情報
募集職種／販売職・営業職
応募資格／2026年3月大学卒業予定者、高卒・既卒も可
採用実績／2025年度6人
採用予定／10人程度
問合せ先／TEL.092-432-8133
担当／高尾

（ふくおか経済EX2025年）