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医療の枠を超え「人生100年」を支える
社会創生の旗手へ

今年1月、新たなロゴを掲げ次なる10年へ舵を切った。熊本の病院再建から始まった軌跡は、今や売上高約860億円、社員1万人超を擁する「社会創生」の巨大なうねりへと進化した。医療から生活領域まで全方位へ多角化を進め、さらに地域との「ゆかり」を紡ぎながら次世代の社会創生へ突き進む。

新ロゴが紡ぐ人・まち・未来

2025年に創立20周年という大きな節目を迎えた桜十字グループは今年1月、グループロゴを刷新した。これまで親しまれてきた漢字の「桜十字」から、グローバル展開と認知拡大を見据えたアルファベット表記の「sakurajuji」へ。この新しいロゴには、同グループが歩んできた激動の20年と、これからの10年を見据えた強固な意志が込められている。
新ロゴのデザインを象徴するのが、左側の桜色と右側の紫色を繋ぐ「フロンティア・リボン」だ。桜色は、熊本の病院再建から始まった「SAKURA(原点・癒やし)」を象徴し、紫色は、人と人とのつながり、すなわち「YUKARI(ゆかり・縁)」を象徴している。この二つをリボンのように結ぶ造形は、人・まち・未来を繋ぎながら、ウェルビーイングな社会を切り拓いていく「WELL-BEING FRONTIER」というスローガンを体現したものだ。

(ロゴ)2026年1月に刷新したグループロゴ。これまでの歩みを礎としながらも、未来を創造していく企業としての明確な姿勢を示している

 

上向きな人生の維持を事業の軸に

同グループは今、医療の確かな基盤を礎に、食、スポーツ、アート、住まいといった人々の健康と豊かさにつながる領域へ全方位の展開を見せている。 なぜ今、これほどまでに領域を広げるのか。その答えが、今回の変革とともに提示された図表「ライフポテンシャルカーブ」(左頁参照)に集約されている。
ライフポテンシャルカーブとは、生まれてから最期の日まで、身体的・精神的・社会的に満たされた状態をより高めていく可能性を示した曲線のことだ。 従来の医療が「病気というマイナスの状態をゼロに戻す」ことに主眼を置いていたのに対し、桜十字が目指すのは「人生のポテンシャルそのものを底上げし、維持する」ことにある。 病院経営の枠を超えた多角化は、すべてこの曲線に沿って配置されている。 小児外来やリハビリで人生のスタートを支え、働き盛りには人間ドックや「体験(Experience)」を通じて日常に彩りを与える。 そして高齢者住宅や在宅サービスによって、最期まで自分らしく生きる場所を保証する。 これらすべてのピースが揃って初めて、人々の「生きるを満たす」というミッションが完結するのである。

地域に根差し未来の幸せを創造

福岡においても、その哲学は具体的な形となっている。24年1月に開業した「りすのこスクエア」はその象徴だ。桜十字大手門病院を中核に、高齢者施設や地域交流の芝生広場を備えたこの拠点は、医療・介護・災害対策を備えた新しいまちづくりのモデルとなっている。また、テクノロジーによる身体機能の回復支援「Narem(ナレム)」の活用も、桜十字福岡病院や花畑病院を舞台に加速しており、これらはすべてカーブを上向きに維持するための「攻め」の医療に他ならない。
この「攻め」の姿勢は予防医療の分野でもさらに強まる。来春には、福岡市中心部に新たな健診センターがオープン。利便性と検査機能のさらなる充実を図ることで、福岡で働く人・暮らす人の健康をより手厚く、継続的に支えていく構えだ。さらに事業承継やコンサルティングといった「Solution」領域の強化は、地元経済界の持続可能性を支える重要な役割を果たしている。後継者不在に悩む現場の想いを継ぎ、グループの経営ノウハウを注入して再生させる取り組みは、地域の社会インフラを守ることに直結する。
25年春に本部機能を東京へ移し、さらなる多角化を進める桜十字グループだが、その根底にあるのは常に福岡で育んできた「ゆかり」への想いだ。身体の健康、心の充足、そして社会のあり方を基軸とした新たな幸せのモデルを、これからも福岡から世界へと広げ続けていく。

(写真)福岡事業の中核をなす桜十字福岡病院

 

(ふくおか経済EX2026年)


会社情報COMPANY PROFILE

会社名
桜十字グループ(医療法人福岡桜十字) (サクラジュウジグループ(イリョウホウジンフクオカサクラジュウジ))
代表者名
所在地
医療法人福岡桜十字:〒810-0004 福岡市中央区渡辺通3-5-11 [MAP]
TEL
桜十字福岡病院:(代表)092-791-1100,(人間ドック・健診総合窓口)092-791-1120  
企業ホームページ
桜十字福岡病院:https://sj-fukuoka.or.jp/  
設立
1973年
創業
資本金
従業員数