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ふくおか経済EX 2020

(株)オー・エイチ・アイ


PMと売買仲介が好調に推移
市場とニーズの変化に迅速な対応

主力のPM(プロパティマネジメント)事業、売買仲介事業がともに好調で、この3月期決算は大幅な増収増益の見込みとなっている。
PMでは、受託棟数も増加して現在40棟に上り、リーシングフィーなども加わって大幅な売り上げ増。井川社長は「管理の質をより向上させるとともに、顧客の収益増に役に立つために何ができるかをさらに考えていきたい」と語る。
売買仲介はさらに好調で、前の年を割り込んだ18年度と比べると格段に仲介件数、売り上げを伸ばしており、井川社長は「市場全体の動向に反して、当社は顧客や案件に恵まれたと思う。ここ数年で見ると取引件数も最も多かった。これからは更に売却ニーズが増えてくるだろう」と更に体制を強化する予定。
また前期は、福岡市中央区内の賃貸住宅ビルを数棟購入しており、所有する不動産からの賃料収入も厚みを増していく見通しだ。貸会議室事業については、新型コロナウィルスの影響で2月ごろからキャンセルが相次いでいるが、「全体への影響はわずか」という。
2023年末の10年計画に向けて今のところ順調に推移してはいるものの、市況が急速に変化し始めており、予断を許さない状況ではあるが、プラスの面を積極的に捉え変化に対応する体制の構築を目指す。
今後の動向については「これまで地価を牽引してきたホテル需要は対中韓の影響にコロナウィルスが加わり大きく変化が始まった。」と井川社長は分析する。更に「コロナが終息に向かっても短期で回復する分野とマインドの変化で中長期でも回復が難しい分野と回復の度合いに差が出てくるのでは」と懸念する。いずれにしても大きく急激な変化で崩れ去るものと新たに生まれるものがある。慎重にかつ迅速に状況を見極め今後の経営に活かしていきたいと意気込みを語った。

井川 英治 社長
いかわ・えいじ/1954年1月27日生まれの66歳、愛媛県四国中央市出身、早稲田大学政治経済学部経済学科卒、77年ジョン・スワイヤー&サンズJapanLtd入社、79年㈱大井不動産入社、92年同社社長(現会長)、06年㈱オー・エイチ・アイ社長、09年㈱ホークスタウン社長

(ふくおか経済EX2020年)