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増収も電子部品の苦戦で経常益81・2%減 三井ハイテック


売上高は6・1%増の869億円

半導体機器製造大手・三井ハイテック㈱(北九州市八幡西区、三井康誠社長)の20年1月期連結決算は、売上高は前期比6・1%増の869億7000万円、経常利益は前期比81・2%減の1億5300万円で増収減益だった。
主力の一つである電子部品事業は半導体業界の市況低迷などを受け、売上高は前期比12・1%減の364億6500万円となるなど苦戦したが、岐阜事業所の生産力を増強した電気部品事業(同27・8%増の443億7700万円)、車載用のモーター金型の受注を伸ばした金型事業(同12・9%増の89億6100万円)などが大幅に売り上げを伸ばし、連結増収をけん引した。一方で、利益率が高い電子部品事業の減収が大きく響き、経常利益は大幅減となったほか、収益性の悪化したグループ資産の減損処理で特別損失7億円を計上した影響から当期純損益も振るわず、6億2400万円の最終赤字(前期は3億200万円の黒字)となった。
今期の業績予想では、ポーランドの新工場稼働なども見据え、売上高は前期比13・8%増の990億円、経常利益は同約7・2倍の11億円、当期純利益は5億円を見込む。

2020年3月24日発行