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ガス事業と不動産の
相乗効果で描く成長戦略

 

(写真)「アクシオン高宮駅前グラシア」最上階のリビング、大きな窓に囲まれた開放感あふれるデザインとなっている 柴田 靖典 社長
しばた・やすのり/福岡市出身。1977年12月24日生まれの48歳。北海道情報大学卒。2013年10月に3代目社長に就任。福岡県倫理法人会福岡中央地区長。趣味はゴルフ、マラソン。例年、福岡の冬の風物詩「クリスマスアドベント」博多駅前広場の冠スポンサーを務めている

 

LPガス供給を基盤にハイグレード賃貸マンション「アクシオン」シリーズを展開し、2025年9月期の売上高は29億円へと拡大。ホテル事業の本格始動や新本社ビルの着工を控え、既存のエネルギー事業と不動産開発を高度に組み合わせた独自の多角化戦略で、さらなる飛躍を目指す。

エリア特性に応じた
高付加価値の賃貸物件を供給

1957年の創業以来、地域インフラを支えてきた同社は、不動産事業とのシナジーによって強固な経営基盤を構築している。2024年9月期の売上高23億円に対し、2025年9月期は29億円へと拡大。その成長をけん引するのが、高級分譲マンション仕様の設備を備えたハイグレード賃貸マンション「アクシオン」シリーズである。2026年2月には23棟目となる「アクシオン高宮駅前グラシア」が完成した。最上階の限定1室は90㎡を2LDKの間取りで広々とした空間を創出。照明は全室調光機能付きで、アイランドキッチンや大型カップボード、ウッドデッキ付きバルコニーを設けるなど、アクシオンブランドならではのこだわりが詰まった部屋づくりで、エリア特性に応じた高付加価値戦略を継続している。

(写真)シリーズ23棟目の10階建て賃貸マンション「アクシオン高宮駅前グラシア」外観

 

「泊まれるモデルハウス」が生む相乗効果

独自のビジネスモデルとして注目されるのが、ホテル事業の戦略的活用である。2025年8月オープンの「アクシオンホテルズ天神」は、賃貸マンション同様のこだわりの設備を備えることで、利用者からの高い評価を獲得。開業から9割を超える高い稼働率で推移している。柴田社長は、ホテルについて「マンション入居希望者が事前に生活を体験できる“泊まれるモデルハウス”」とも定義しており、「実際に泊まってアクシオンのこだわりを体感してもらうことで、品質に納得してもらえる」と語り、宿泊体験をファン作りにもつなげていく方針だ。
また、物件づくりにおいては協力業者と「TEAMアクシオン」の強固なネットワークを構築。設計から細部の意匠に至るまでの理念を共有し、商品ではなく「作品」として唯一無二の価値を追求する姿勢と圧倒的なスピード感が、市場における強力な差別化要因となっている。

(写真)高い稼働率を誇る「アクシオンホテルズ天神」

 

新本社ビル着工と30棟構想への道筋

次なる成長ステージとして、すでに30棟目までの開発計画を明確に描く。大橋で建設中の24棟目に続き、舞鶴や博多駅東でのホテル新設、さらに藤崎、住吉、姪浜と続く開発により、およそ2年半後までに30棟体制を確立する計画だ。これまで中心としてきたファミリー向けだけでなく、藤崎では単身者向けの40室規模の大型物件を構想するなど、多様なニーズへの対応も加速させる。また、2026年夏には博多駅南の14階建て新本社ビル着工を予定しており、2階に本社、3階をテナント、4
階から6階をホテル、7階以上を賃貸住宅とする複合用途の「アクシオンの象徴」が誕生する。
多くの開発を進めるが、「あくまでもガス事業が本業であり主軸」という核がぶれることはなく、不動産開発を通じてガス供給先を拡大することで、インフラ企業としての安定性とデベロッパーとしての成長性を両立。さまざまな事業モデルを組み合わせることで組織力を底上げし、地域社会の「ゆたかな暮らし」を支える企業として、揺るぎない未来を見据えている。

 

(ふくおか経済EX2026年)


会社情報COMPANY PROFILE

会社名
(株)柴田産業ホールディングス (カ)シバタサンギョウホールディングス)
代表者名
柴田靖典
所在地
〒812-0016 福岡市博多区博多駅南3-3-34 [MAP]
TEL
092-433-1020
企業ホームページ
https://shibata-industry.com
設立
創業
1957年4月
資本金
1,500万円
従業員数
24人