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ベル少額短期保険㈱
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波多江新体制で葬儀保険「千の風」営業を推進
九州初の少額短期保険業者として誕生したベル少額短期保険。2月に波多江新社長が就任した同社では、販売ネットワークの再構築や、販売スタッフへの研修強化に乗り出す。
波多江 利光 社長(上)
はたえ・としみつ/福岡市出身。1946年6月24日生まれの65歳。福岡市西区出身。県立修猷館高校、京都大学法学卒。71年3月日本生命保険相互会社に入社。本社金融商品業務部担当部長、日本生命大阪保険代理社九州支社総支社長などを歴任。11年7月に内部監査部長として同社に入社。趣味はゴルフ
(写真下)同社の若手社員は、遺族の心の痛みを和らげる“心の満足”を追求し、日々業務に励んでいる
日本生命時代のノウハウ、ネットワーク生かす
2008年4月に九州初の少額短期保険会社として発足したベル少額短期保険は2月25日、前任の有馬正見氏の跡を引き継ぎ新社長に就任した波多江利光氏のもと、新体制のスタート切った。
日本生命大阪保険代理社の九州支社総支社長を務め、「日本生命保険時代も、海外勤務と資産運用以外は経験した」と話す波多江社長は、同社の主力商品「千の風」について、「長年、保険業に関わってきたが、初めて葬儀費用に備える保険を知った時は、“生命保険”の究極の形だと思った」と振り返る。
限られた期間の特定リスクに備える少額短期保険「千の風」は、事故や病気などで本人が死亡した際にかかる葬儀費用に備え、1年更新の掛け捨てで提供する保険サービスで、12年2月末時点で7500件と、年々契約件数を伸ばしている。
主力商品「千の風」パンフレット |
全国8社共同で、少額短期保険の紹介サイト開設
08年の法改正で誕生した少額短期保険だが、「まだまだ発展途上にある分野だ」と波多江社長が話す通り、認知度の向上が期待される。そのため、同社を含む全国の少額短期保険会社8社では、昨年9月に複数の少額短期保険を取り揃えたサイト「おてがるミニ保険.com」を開設することで、ユニークでニッチな保険商品を紹介し、認知度向上に努めている。同社独自でも、代理店を務める葬儀業者などとのネットワーク再構築や、販売スタッフへの商品研修を通じ、販売力の引き上げに取り組んでいる。
千の風では、「保険料一定タイプ」「保険金定額タイプ」を取りそろえ、80歳まで加入でき、98歳まで更新が可能。加入年齢によって異なるが50〜60歳代でも月額2000円で100万円の定額保障を受けられる「手ごろな保険」だ。近年、費用を抑えた直葬や家族葬といった葬儀スタイルが増えるなか、「費用面などに不安を抱く方も多いだろう。自分で積み立て、もしもの時に備えたいという方の合理的なニーズに、千の風は応えられる」と波多江社長は、契約のメリットを強調する。
こうした“お手ごろ感”を生かし、他の生命保険、医療保険などと組み合わせた活用の仕方も、同社では販売戦略の一つして採用しており、葬儀業者以外の保険代理店との提携数を増やしながら、客層の拡大を図っている。
葬式の希望を生前に書き留めておく「エンディングノート」 |
月額1000円で定額保障50万円の新プラン
その一環として、同社では今年4月下旬から「千の風」の新プランとして、「50万円定額保障」「月額1000円定額保険料」コースを販売開始。新しい客層に向けた商品として、商品のラインナップに追加する。
また、これまでは個人向けが販売の中心だったが、「料金をより抑えることで、法人・団体の方のニーズにも応えやすくなった。大切にしている従業員さんに、もしものことがあった時のことを考える経営者に提案していきたい」と波多江社長は話しており、今後は法人向け営業にも目を向けていく計画だ。
1984年に6つの葬儀社によって福岡で立ち上げられた㈱ベル共済を前身に持つ同社。当時からの販売ネットワークを生かし、販売網を広げてきたが、今後も波多江社長のもと、遺族の心の痛みを和らげる葬儀業界の“架け橋”としてサービスを提供していく。
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企業DATA
所在地 〒812-0011 福岡市博多区博多駅前3-7-3
TEL 092-474-4444
FAX 092-481-3068
URL http://www.bell-shotan.co.jp
資本金 5000万円
事業内容 少額短期保険業
年商 7億2000万円(11年3月期)
代表者 波多江利光
従業員 21人 代理店 160社
(ふくおか経済EX2012年)