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核シェルターと生活キットをセット販売 日本安全安心ICT化協会


2週間シェルター内での生活想定

一般社団法人日本安全安心ICT化協会(略称AAI、福岡市中央区荒戸1丁目、門田暁斎代表理事)は3月、防犯防災核シェルターと2週間シェルター内で生活するために必要なキットをセットにした自社パッケージ「min10(ミンテン)シェルター」の販売を開始した。
同法人によると、万一、核攻撃を受けた場合、放射能減衰速度は1~2週間と言われており、その間放射性物質を経口摂取しないことや肺に吸引しないことが重要になるという。昨年11月に核シェルターの販売を開始以降、北朝鮮情勢などを受けて問い合わせが増加する中、これまでオプションだった発電池や簡易トイレ、非常用食料など大人4人が電気や水道無しでも2週間の生活が可能な一式をセットにすることで商品訴求力を高める。今後は東日本大震災などでも問題視された女性目線の防災グッズなども拡充する。また、高額なため、銀行ローンの紹介を開始したほか、リース会社や信販会社との提携も進める。
販売する核シェルターは、世界各国に出荷実績を持つ米国アトラス・サバイバル・シェルターズ社製。地下埋設型の内部4・5畳タイプを中心に取り扱い、人数や用途に合わせて他のタイプやサイズを用意する。いずれも厚さ12ミリの鋼鉄製で高耐久性の防腐ペイントを施し、放射性物質などの浸入を防ぐ高機能空気清浄機や簡易ベッドを備える。これに空気との反応だけで電力を発生する高性能電池や防臭力が高く清潔な簡易トイレ、常温長期賞味期限食品(食料105パック、水500㎖×90本)をセット。価格は1500万円から。
同法人は熊本地震をきっかけに、地域の安全強化を図りながら省エネやICT化への取り組みを推進するため、16年12月設立。出資金1000万円。会員108人。現在、福岡、熊本、長崎、東京、大阪、沖縄、北海道に活動拠点を置き、昨年9月から法人向けに社会貢献しながらコストダウンも図れるNTT光コラボレーション企画「min10(ミンテン)光」の全国展開を開始。このほか、核シェルター事業や防犯減災省エネ自販機事業などを展開する。

2018年3月27日発行