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八代駅構内に店舗と待合室を組み合わせた新形態のコンビニ JR九州リテール キヨスクとCVS生活列車を統合
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九州旅客鉄道株式会社の子会社で、コンビニエンスストア「am/pm」や駅構内の売店「キヨスク」などを運営するJR九州リテール株式会社(福岡市博多区博多駅前2丁目、石谷忠良社長)は10月11日、八代駅構内に店舗と待合室を組み合わせた新形態のコンビニエンスストア(以下CVS)「コンビニ Kpit」をオープンした。
同社は今年7月にJR九州グループの流通2社が一層の経営効率化を図るとともに、駅構内スペースのさらなる効率的活用やam/pm事業を中心とした積極的な市中展開を目指すために合併し発足。今回八代駅構内の売店「キヨスク」とCVS「生活列車」を統合し、駅機能の一つである“待合室”を同一フロアに同居させ、“デイリー”と“お土産”という駅ならではの独自スタイルのCVSを目指すもの。同形態の実験店として、初年度売上目標は1億950万円に設定している。
「Kpit」は九州の頭文字「K」と、「ピットイン=ひと休み・立ち寄る」という意味の「pit」を組み合わせて命名。待合室との壁を取り払った造りで、店舗面積は120平方m。店舗はレジのほか、コンコース側から並ばずにスピーディーに買える対面窓口も設置。スタンド式カウンターを設けて、軽食を取りながら列車の待ち時間を過ごせるようにした。
また販売台を移動することで時間帯によってレイアウトを変更できるほか、地域に根ざしたCVSとして地域特産品をはじめとした豊富な商品を揃える。営業時間は午前6時から午後10時まで。
am/pmを大分市皆春と福岡県庁前に出店
また同社はCVS「am/pm」事業で、大分市大字皆春に「大分皆春店」を10月28日、福岡市博多区千代4丁目に「福岡県庁前店」を11月21日オープンした。
これはam/pm事業で福岡、大分、熊本県内を中心に積極的に出店している一環。駅ビル工事に伴い、9月末に博多駅店を閉鎖したため、店舗数は107店舗体制となった。
大分皆春店はFC店で24時間営業。場所は大分東自動車学校の北西側。敷地面積が1,148平方mで、駐車可能台数は普通車22台。店舗面積は144平方mで、うち売り場は117平方m。免許品は酒、タバコ。
福岡県庁前店もFC店で24時間営業。場所は西鉄バスの県庁・九大病院前バス停そば。敷地面積は213平方m。駐車場は無い。店舗面積は151平方メートル、うち売り場面積は122平方m。免許品は酒、タバコ。
同社は1996年2月設立。グループの流通事業再編に伴い、今年7月1日付で「am/pm」などを展開するJR九州リーテイル株式会社と「キヨスク」などを運営する九州キヨスク株式会社が合併し、現社名に変更し発足。資本金4億9,000万円(JR九州が93.1%、財団法人鉄道弘済会が6.9%出資)。am/pmやキヨスクのほか、CVS「生活列車」、バラエティショップ「メリーメイズ」などを運営。旧両社の05年3月期売上高の単純合算は266億円。

