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コンビニ事業に参入  ベスト電器   資本金3億円でCVS子会社設立


 地場家電量販大手・株式会社ベスト電器(福岡市博多区千代6丁目、有薗憲一社長)は、10月13日付でコンビニエンス事業運営を目的とした新会社「株式会社ベストファミリー」を設立した。
 これは、コンビニエンス事業に参入することで同社が所有する中・小型店舗および遊休地、大型店舗併設による売場面積を有効活用し、従来の家電販売と異なる業態店舗出店に伴う相乗効果および新規顧客獲得を狙うもの。同社100%出資子会社で資本金は3億円。社長に矢ケ部武夫・社長室付特命担当部長が就任した。スタッフは5人体制でスタートし、順次増員する方針。同社では今後、3カ年計画で福岡および佐賀、長崎、熊本、大分5県を対象に計50店舗のコンビニエンスストアを出店する計画。
 同社では「異業種・異業態の店舗を併設することで、各店舗の集客力強化にもつながる」と話している。
 矢カ部社長は大牟田市出身、1942年9月21日生まれの64歳。81年3月に同社入社後、2000年3月に関東営業本部開発部長、90年5月に取締役就任。開発・住宅事業部長、取締役総務部長、常務取締役を歴任後、06年5月常務取締役退任と同時に社長室付特命担当部長に就任した。
 役員は次の通り。
 ▼社長 矢ケ部武夫(株式会社ベスト電器社長室付特命担当部長)▼取締役 有薗憲一(同社長)、枦勝重(同常務取締役)▼監査役 深澤政和(同代表取締役専務)

 ファミリーマートとFC契約を締結

 また、株式会社ベストファミリー(福岡市博多区千代6丁目、矢ケ部武夫社長)は、10月20日付で株式会社ファミリーマート(東京都豊島区、上田準二社長)とフランチャイズ契約を結んだ。
 これは、同社親会社の株式会社ベスト電器(同、有薗憲一社長)家電売り場改装および新設に伴い、その店舗ネットワークを活用したコンビニエンス事業強化を図る同社とコンビニエンスストアの全国FC事業を推進する株式会社ファミリーマートの狙いが一致したもの。12月には、「ベスト電器・小倉南本店」(北九州市小倉南区)新規出店に伴うコンビニエンスストア1号店を予定しており、コンビニと従来の家電販売、映像・音楽ソフトレンタル事業と連動した新たな顧客層獲得を目指す。
 同社では「近い将来、中国・四国地区でもコンビニ事業を展開していきたい」と話している。