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春日市12自治会で廃油回収システム導入  リサイクル総合研究センター    1kg70円で販売


 環境技術の開発を担う県施設、リサイクル総合研究センター(北九州市若松区ひびきの、花嶋正孝センター長)は、春日市の12自治会で家庭の廃油を再利用するシステムを構築。事業としてスタートさせた。
 家庭を対象とした廃油回収システムの導入は県内で初めて。春日市、下水道公社と連携し、自治会の事業として廃油を回収する仕組みを整備した点が特徴。各自治会の公民館に集められた廃油を春日市が回収。市を通じて下水道公社に販売し、下水汚泥と化合させて火力発電所の燃料として再利用する。廃油は1kg70円で販売され、自治会の収益となる。12自治会合計で、1カ月220kgの廃油回収が見込まれるという。
 1年前から春日市の日の出町自治会で実証を重ね、システムの踏み切った。同センターは「今までも、ボランティアの一環で廃油を集める取り組みはあったが、事業として成り立つ仕組みの構築は全国的にも珍しい。春日市を中心に取り組みの輪を広げていきたい」と話している。