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病院敷地内に3階建てホスピス緩和ケア病棟を増築  社会医療法人 栄光病院    来年5月にオープン予定


 社会医療法人栄光会・栄光病院(糟屋郡志免町別府西3丁目、下稲葉康之理事長)は、10月5日付で同病院敷地内に3階建てホスピス緩和ケア(終末期医療)病棟の増築工事を着工する。完成は来年4月で、オープンは5月1日の予定。
 同病院は1990年9月に西日本地区で初めて(全国5番目)となる緩和ケア病棟認可を取得。これまで50床のホスピス病棟を展開してきたが、新病棟を増築することでホスピスケアに特化した医療体制と医療サービスを拡充するのが狙い。
 場所は県道551号、五斗蔵交差点近く、スーパーセンタートライアル福岡空港店から約2百m南東側。名称は「栄光病院ホスピス病棟・健診センター」。敷地面積は1万751平方m、建築面積は866・37平方m、3階建てで延べ床面積は2125平方m。1階フロアには同病院本館から移転予定の健診センター、事務室、2階がホスピス病棟(個室17室、3床室2室の計23床)、ロビー、スタッフステーション、面談室など、3階が家族控室、子どもプレイルーム、やすらぎの間(霊安室)、研修関連施設を設置。2、3階は本館と渡り廊下で接続する。同病棟完成後は、緩和ケア病棟50床、内科・外科病棟58床、神経難病センター32床、回復期リハビリーション病棟38床の許可病床数178床を再編成し、ホスピス病棟を71床に増床する。また、増築に伴い、医師、看護師、ケアワーカー、事務スタッフなど計25人程度を採用する方針。同病院は「新病棟が完成すれば、東札幌病院を抜いて国内最大規模のホスピス病棟となる。今後も命の質を高める全人的なケアを充実させ、地域の核になる病院にしていきたい」と話している。
 同病院は、1986年4月にキリスト教主義の病院として前身の福岡亀山栄光病院を開業。99年9月に特別医療法人栄光会・栄光病院の認可を取得。09年12月、社会医療法人に組織変更。許可病床数は178床。職員数は401人。外来診療と救急医療、在宅医療・訪問介護、終末期医療(ホスピスケア)などを展開している。