NEWS

新県立美術館の建設工事が起工 福岡県


週刊経済2026年6月24日発行号

3年後の開館目指す

福岡県(服部誠太郎知事)は5月30日、新たな県立美術館の建設工事着工に伴う起工式を福岡市中央区大濠1丁目の大濠公園南側建設予定地で開いた。新美術館は旧福岡武道館跡地に整備し、2029年5月の完成、同年度中の開館を目指す。

現県立美術館(同市中央区天神5丁目)は1964年に開館し県民に親しまれてきたが、施設の老朽化や収蔵・展示機能の拡充が課題となっていた。新施設は県の文化芸術振興の中核拠点として整備するもので、設計は建築家の隈研吾氏が手掛ける。建物は地下1階、地上4階建て、延べ床面積は約2万2千㎡で、展示スペースの広さは現県立美術館の約3倍となる。展示室や収蔵庫を拡充するほか、レストランやミュージアムショップ、日本庭園を併設する。また、建物中央には大規模な吹き抜け空間を配置し、展示だけでなく交流や学びの場としての機能を担う。

起工式には服部知事、藏内勇夫県議会議長、隈研吾氏や施工関係者ら約90人が出席し、福岡大学附属大濠高等学校の生徒や地元小学校の児童のアート作品を展示した。服部知事は「新美術館が交流と創造性を育む拠点となるよう、建設工事が順調に進むように祈る」とあいさつ。隈研吾氏は「地域の新たなリビングのような場所として楽しんでいただきたい」と着工を祝った。