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無線式列車制御システムを28年度から導入 JR九州


週刊経済2026年5月27日発行号

長崎地区に順次

九州旅客鉄道㈱(JR九州、福岡市博多区博多駅前3丁目、古宮洋二社長)は、無線式列車制御システム(以下RKシステム)を2028年度から長崎地区に導入する。

これは、少子高齢化や人口減少が進む中で交通ネットワークを長期的に維持していくため、安全性を維持・向上しながら業務運営の効率化を図る一環。列車の安全を確保する設備については、設備点数が多く複雑な構成が基本となっていたが、公衆回線を使用するRKシステムの導入でこれを抜本的に見直すもの。具体的には、従来の情報の伝送路は全て同社自営の有線回線で、地上設備主体の列車制御のため多くの地上設備を必要とするが、RKシステムを導入した場合、公衆回線の無線ネットワークを活用した最小限のアセットを実現し、車上設備主体の列車制御によって地上設備の最大限の削減が可能となる。同社では24年度から学識経験者・研究機関・関係協会などで構成するRKシステム実現検討委員会で安全性検証や新しい技術の対応、安全性実証試験について検討・開発を重ねてきたが、実用化に向けた評価を完了したことから、長崎地区に導入していく。

RKシステムには情報伝送が途絶える場合(通信途絶)に列車の安全を確保する技術や、情報セキュリティの安全を確保する技術といった新規技術を採用。①現行の列車の安全を確保する装置と同等以上の安全性を実現②情報伝送に公衆回線を使用することで、設備削減と導入コストを抑制③装置構成を見直し、維持更新費用を低減④自社で有するGOA2.5自動運転などの技術活用で、早期導入と導入コスト抑制を実現といった特徴がある。計画では、28年度に長崎本線喜々津~浦上(長与経由)、32年度に長崎本線諌早~長崎(市布経由)、33年度に大村線ハウステンボス~諫早に導入するスケジュール(目標)となっている。