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経営者賞に北洋建設の脇山最高顧問ら3氏 経営者顕彰財団


週刊経済2026年4月29日発行号

20人の候補から選定

公益財団法人経営者顕彰財団(福岡市博多区博多駅前1丁目、理事長・久保田勇夫㈱西日本シティ銀行特別顧問)は、2025年度(第53回)の「経営者賞」に陶磁器製品卸小売・西海陶器㈱(長崎県東彼杵郡波佐見町)の児玉盛介会長、リネンサプライ業・太陽セランドホールディングス㈱(福岡市博多区千代)の中島健介会長、総合建設業・㈱北洋建設(同区板付)の脇山章治取締役最高顧問の3氏に決定し、4月22日に福岡市内で表彰した。

同賞では九州・山口において中小企業の経営・技術に優れた業績をおさめ、地域経済の発展に貢献のあった経営者を毎年表彰。今回は昨年10月末までに推薦を受けた20人の候補から選んだ。各受賞者の主な表彰理由は次の通り。

児玉氏は1949年9月1日生まれの76歳。西海陶器は1946年5月創業、57年1月設立。資本金1億円。従業員130人。焼き物の町として400年の歴史を持つ長崎県波佐見町に本社を置き、今や日用食器で国内第2位のシェアを占めるまでに成長した「波佐見焼」ブランドの確立に貢献。その総出荷額の1/4を取り扱うなど中心的な役割を果たしているほか、海外にも現地法人を設立し、世界に向けた波佐見焼の販路を作り上げた。また、長年にわたって波佐見町の地域振興に貢献。波佐見焼とものづくり体験観光を一体化した「クラフトツーリズム産業」構想を設計。元製陶所を生かした文化発信地「西の原エリア」やNPO法人グリーンクラフトツーリズム研究会などを通じて、波佐見焼の伝統をつなぐ活動、将来を見据えた町づくりに積極的に取り組み、同町は年間約100万人の観光客が訪れる県内でも有数の観光地となった。こうした功績が認められ、2021年に「旭日双光章」を受章している。

中島氏は1953年9月7日生まれの72歳。太陽セランドHDは1964年3月創業、67年4月設立。資本金3千万円。従業員866人(グループ全体)。「医療・介護・福祉のアウトソーシングを担う総合商社を目指す」ことを経営理念に掲げ、中核企業の太陽セランド㈱は福岡県内で初めて医療関連機関を中心としたリネンサプライ事業を手掛け、創業60年を超える。入院患者のニーズに対応できるよう、寝具類の品質の確保・向上を図るとともに、地球環境に配慮した安心・安全で衛生的なサービスを長年提供し、現在では県内病床数の約4割のシェアを占めるまでに成長。医療系産業廃棄物の収集運搬業務にも参入し、コロナ禍における医療現場のニーズとも相まって業績を伸ばしてきた。同氏は、同社が病院向け事業を開始したことを契機に医師を志し、社長就任以前は医師と企業経営の二つの道を歩んできたが、社長就任によって経営に注力。医療・介護・福祉の分野で長きにわたり、業界にも貢献してきた功績が認められ、2023年に「旭日双光章」を受章している。

脇山氏は1949年10月10日生まれの76歳。北洋建設は1923年4月創業、52年3月設立。資本金1億5千万円。従業員245人。創業100年超の同社は住友林業の指定工事店としての戸建て住宅分野に加え、医療・福祉施設、教育施設、商業店舗、ビル・マンション、工場、物流倉庫、中・大規模木造など幅広い分野での豊富な建築実績があり、長年にわたり培ってきた技術力と信頼を基盤に地場トップクラスの業容規模を誇る。同社を中核とするグループ持ち株会社・㈱地域みらいグループは、2025年10月期にはグループ会社50社、同社員数二千五百人超、同総売上高は700億円規模に達し、地域社会の発展と産業基盤の維持に寄与する企業グループとして事業を展開。同氏は入社以降、会社の安定的発展を見据え、技術者の育成と財務基盤の強化に一貫して取り組み、同社の基盤を築き上げた。日本木造住宅産業協会副会長を務めるなど、長年にわたる業界への貢献が高く評価され、2010年に「国土交通大臣表彰」を受賞、14年には「黄綬褒章」を受章している。