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100億円投じた新工場棟が竣工 三菱電機


週刊経済2026年4月29日発行号

自動化進め生産効率40%向上へ

三菱電機㈱(東京都千代田区、漆間啓社長)は4月15日、福岡市西区今宿東のパワーデバイス製作所で建設してきた新工場棟(PA棟)が完成。同日竣工(しゅんこう)式を開催した。

同拠点で生産する「パワー半導体」のさらなる需要を見据えた増強投資の一環で、先だって熊本県の菊池市ではパワー半導体の新工場棟が4月から稼働している。今回の福岡における投資は、同拠点が担う組立やテストの領域において、生産システムの抜本的見直しによる生産効率向上を図るもので、敷地内に点在していた部品受入・製造ライン・出荷センターを集約し、市場ニーズに合わせた製品のタイムリーな量産化と製品開発力の向上を図る。

新工場棟は建築面積約5603㎡、延べ床面積約2万5270㎡。投資額は約100億円。動線・物流距離・仕掛滞留を削減し、生産効率を10%向上する見込み。また、今後はセミFA(自動化)搬送やフルFA搬送を適宜導入し、さらに30%(計40%)の生産効率改善を目指すという。また、開発から量産までのリードタイムを短縮し、設計近接による高速PDCAの実現を目指すほか、生産効率改善の取り組みを他工場に水平展開していくことも構想する。

竹見政義半導体・デバイス事業本部長は「今回の投資で、よりお客さまのニーズにタイムリーに反応できるようになる」と強調。EV需要の減退を受けたパワー半導体需要の先行きについては、「大きな減衰につながるとは見ていない。今後も民生品などの需要を汲み取りながら生産を増強し、設備投資の手も緩めるつもりはない」と語った。