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小笠原浩代表取締役会長が社長職を兼務 安川電機


週刊経済2026年4月22日発行号

小川社長は取締役を退任、副会長に

モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石)は4月10日、今年5月27日予定の株主総会および取締役会で小川昌寛社長が取締役を退任し、社長職を小笠原浩代表取締役会長が兼務する人事を明らかにした。
今年2月、小川社長から持病療養を目的に今年5月の取締役任期満了をもって代表取締役社長退任の意向があり、それを受理したもの。小川社長は取締役を退任し、副会長執行役員に就任。AIロボティクス事業および「新メカトロニクス応用事業」の拡大に専念する方針。
小笠原浩(おがさわら・ひろし)代表取締役会長は松山市出身、1955年9月19日生まれの70歳。九州工業大学情報工学科を卒業後、79年3月に安川電機製作所(現安川電機)入社。2005年3月、モーションコントロール事業部東京工場長、06年6月に取締役、14年3月取締役常務執行役員技術開発本部長、15年3月代表取締役専務執行役員技術開発本部長を経て、16年3月代表取締役社長。22年3月には代表取締役会長兼社長に就任し、小川社長が社長就任した23年3月以降は代表取締役会長に専念していた。
記者会見で小笠原会長は「人事後、モーションコントロール事業領域は私、AIロボティクスの事業領域は小川社長と両輪体制でやっていくことになる。もちろん、小川社長の復帰を前提にあらゆるケースを想定し、準備していく」と話している。

連結売上は約5421億円で前期比0・8%増

また、同社は4月10日、2026年2月期連結決算で売上収益が前年同期比0・8%増の5421億2200万円、営業利益は同5・7%減の473億700万円、当期利益は同38・2%減の352億4000万円で増収減益となったことを明らかにした。最終減益となったのは2年ぶり。
モーションコントロールを中心に国内電子部品市場の回復などの影響で売上高は増加したものの、生産調整による売上原価の増加などで営業利益は減少。当期純利益については、昨年度に中国の持分法適用関連会社である株式の一部を売却した譲渡益を計上した反動減が影響している。
セグメント別では、モーションコントロールの売上収益は前年同期比1・1%減の2360億5300万円、営業利益が同6%増の243億8400万円。ロボットの売上収益が同4%増の2470億1200万円、営業利益が同14%減の204億1800万円。システムエンジニアリングの売上収益が同1%増の387億4400万円、営業利益が同8・3%増の49億8900万円。また、仕向先の売上収益別構成比は国内が27%(前期は28%)でトップ。次いでアメリカが24%(同24%)、中国21%(同21%)、中国を除くアジアが15%(同13%)、ヨーロッパ13%(同14%)の順となっている。
2026年度通期見通しは、AI・半導体関連分野を中心とした旺盛な需要を背景に、受注が好調に推移していることから増収増益を計画。27年2月期通期の連結では売上収益5800億円、営業利益600億円、当期利益470億円を予想している。