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JA全農協業開発の収穫作業ロボが稼働 安川電機


週刊経済2026年3月18日発行号

きゅうり収穫作業が実用化

モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小川昌寛社長)は2月25日、全国農業協同組合連合会(東京都千代田区、桑田義文代表理事組合長:以下、JA全農)と協業開発していた「きゅうり収穫作業ロボット」を正式に現地導入し、稼働開始したことを明らかにした。

同社とJA全農は2018年に業務提携しており、これまで畜産および農業生産、流通販売の3分野を中心に自動化技術の可能性を検討してきた。今回、「農業生産」分野では2024年に実証農場「ゆめファーム全農SAGA」(佐賀市)に「きゅうりの葉かき作業」を自動化するロボットを導入し、実用化に向けた検証を実施。きゅうりの収穫作業についても一定の成果を確認したことから、同機能を組み込んだきゅうり収穫ロボットの正式稼働となった。

きゅうりの収穫では、出荷規格に適した大きさに生育した果実の判別や茎・つる・葉が複雑に入り込んだ栽培環境の中からきゅうりを傷つけず収穫し、コンテナに収納する高度な技術が必要になるという。きゅうり栽培環境のような生産現場では場所や時期によって環境条件が大きく変動するため、「従来ではロボットによる安定作業の実現は困難だった。今回は人が行っている収穫作業における判断や動作の曖昧さをデータ化。状態に応じてロボットが最適な動作を判断し、きゅうりを収穫する技術を開発、収穫率が向上したことで実用化のめどが立った」(広報・IR部)と説明する。

同社では今後、トマトやナスなど他の園芸作物に対する展開を推進し、引き続きJA全農との連携事業を強化する方針。