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大野城市がEVカーシェア「idEV」を採用 新出光


週刊経済2026年2月25日発行号

計13台運用は全国の自治体で最大規模

石油製品販売大手の㈱新出光(福岡市)が提供する法人・自治体向けEVカーシェアリングサービス「idEV(イデブイ)」が大野城市に採用され、2月1日から同市役所敷地でEV13台によるカーシェアサービスを開始した。

自治体でのidEV導入は昨年3月開始の佐賀県伊万里市に続いて2例目で、車両13台運用のEVカーシェアは全国の自治体で最大規模という。今回は大野城市がその環境基本計画やゼロカーボンシティ宣言に基づき、庁用車ゼロカーボン推進事業の一環として実施。庁用車の更新にあたり集中管理車両全てをEVを含む次世代自動車に切り替え、そのうちEV13台を平日は市の庁用車として利用し、平日夜間や土日祝日は市民や観光客が利用できるようにした。自動車利用を「所有」から「使用」へとシフトさせることで、市内における自動車保有台数の適正化や交通の円滑化を図るとともに、カーシェアを通じたEV体験の提供で、EVの普及促進や温室効果ガス排出量の削減につなげていく方針。

「大野城市EVカーシェアステーション」は西鉄天神大牟田線春日原駅から南東へ徒歩9分、イオン大野城ショッピングセンターから同徒歩5分ほどに立地する大野城市役所庁舎の北西側駐車場に設置。使用車両は軽自動車(日産サクラ)12台、普通車(日産リーフ)1台。一般の利用可能時間は平日が午後6時15分から翌日午前8時まで、土日・祝日は終日。「いつもプラン」の場合、月額会費は880円(大野城市民は無料)、利用料金は15分あたり軽自動車が220円、普通車が330円で、6時間4290円(軽自動車)などのパック料金や平日午後6時15分から翌日午前8時まで1650円のアフタープランといった割安な料金パック・プランもある。スマートフォンのアプリを用いて入会登録後、利用するEVの予約や解錠ができる。大野城市では「2月1日現在で300件超の問い合わせ、約100人の登録があるなど予想以上の反響があった」といい、新出光では今後市民に気軽に何度も利用してもらえる特典と準備するとともに、さらなる周知で利用を促進する。

idEVは法人・自治体の車両をEV化し、社用車・公用車として利用しない時間帯はカーシェアの車両として活用するサービス。自動車事業と電力事業を展開する同社の強みを生かし、車両の脱炭素化やDX化だけでなく、その効率活用に向けて充電管理や充電状況の見える化といったEVエネルギーマネジメントを提供する。