NEWS

東京2025デフリンピック、バドで金メダル 筑紫女学園大学の矢ケ部真衣さん


週刊経済2026年新春特別号

大会通じて競技理解を

仏教・浄土真宗の教えを建学の精神とする筑紫女学園大学(太宰府市石坂、南博文学長)人間科学部初等教育コースに在籍する矢ケ部真衣さんは、東京2025デフリンピック・バドミントン競技で金メダルを獲得した。

デフリンピックは聴覚に障がいのあるアスリートのための国際的な総合スポーツ競技大会でオリンピックと同様、4年に一度、夏季と冬季に交互に開催される。夏季大会は1924年にフランス・パリで、冬季大会は49年にオーストリア・ゼーフェルトで始まり、100周年記念となる夏季大会が2025年11月15~26日の12日間東京で開かれ、70~80の国と地域、選手約3千人が出場し、陸上競技やバスケットボール、サッカーなど全21競技が繰り広げられた。

矢ケ部真衣選手は、シングルス・ダブルス・混合団体にそれぞれ出場し、ダブルスでは姉で同大学卒業生の紋可選手とペアを組み、日本では20年ぶりの金を獲得。また、混合団体の中国との決勝戦では姉妹でダブルスを組み1勝、シングルスは真衣選手が出場し1勝。中国に3対1で勝利し、2冠となった。矢ケ部選手は福岡出身。2004年5月23日生まれの21歳。紋可さんの影響で5歳の時にバドミントンを始め、中学2年生で日本代表に選出。ブラジル2021デフリンピックでは混合団体戦準優勝、女子ダブルス・シングルスベスト4。第10回アジア太平洋ろう者競技大会で女子ダブルス優勝、混合団体優勝でデフリンピックの活躍に期待がかかっていた。

12月18日に同大学で報告会・祝賀会があり南学長は「当日の大会では画面越しに声援を送っていた。ずっしりと重い2個の金メダルを抱えて、今後も真衣さんのアカデミックな活動の場での活躍を願っている」とあいさつ。矢ケ部選手は「皆さまの応援が力になりました。今大会を通してデフアスリートの現状や可能性を多くの人に知ってもらうことができたのでは。競技の理解がより深まり、誰もが気持ちよく過ごしやすい社会に変われたら嬉しい」と率直な気持ちを手話を交えて語った。