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福岡県と生成AIの回答精度向上させる新手法 QTnet


週刊経済2026年新春特別号

行政事務効率化を共同研究

九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、小倉良夫社長)は12月10日、福岡県と「生成AIを活用した行政事務効率化に関する共同研究」の覚書を締結し、その研究成果の第一弾として、生成AIの回答精度を高める主要技術「RAG(検索拡張生成)」に、独自の改良を加えた新手法「ユーザー誘導型グラウンディング」を共創したと発表した。

福岡県では2024年12月からQTnetの生成AIプラットフォーム「QT‐GenAI」を利用。行政事務の現場では法律や制度に関する用語が特殊かつ厳格に用いられる傾向が強く、当初は生成AIによる情報参照の難易度が高くなり、結果として曖昧な、あるいは的外れな回答が生成されるという状況が多発していたが、今回共創したユーザー誘導型グラウンディングで、庁内の部署間で発生している組織固有の手続きや庶務事務などに関する問い合わせに対して、人手を介さず生成AIが精度高く回答することが可能となった。

今後、外部からの問い合わせ対応の自動化などへ拡大することで、より質の高い行政サービスへの活用も期待できるという。また、QTnetではこの新手法をQT‐GenAIの新機能として搭載し、現在多くの組織が抱える生成AIの「精度の壁」という共通課題を解消し、生成AI活用による大幅な業務の効率化と質の向上、生産性の向上に貢献していく。