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宗像市の老舗蔵元・伊豆本店をリニューアル 久原本家グループ本社


週刊経済2025年12月24日発行号

新銘柄「宗像」も発売

だし・調味料を中心とした総合食品メーカーの㈱久原本家グループ本社(糟屋郡久山町、河邉哲司社長)は、昨年4月に買収した創業300年超の日本酒蔵元・㈱伊豆本店(宗像市武丸)の酒蔵を中心に施設全体を改築し、1月7日に新銘柄「宗像(むなかた)」とともに新生「福岡 宗像 酒蔵 伊豆本店」として開業する。

伊豆本店は1717年創業の老舗蔵元で、河邉社長の母方の実家にあたり親戚関係にある。同グループが久山町で運営する茅葺きのレストラン「御料理 茅乃舎」は、伊豆本店の茅葺き屋根を葺き替える姿を河邉社長が目の当たりにしたことから誕生した。「いわば『茅乃舎』ブランドの原点と呼べる場所」(同グループ)であり、「博多 椒房庵」ブランドにおいて純米大吟醸「久波良」などの製造委託をするなど業務上でも関係性があった。

今回、グループへの参画を機に酒蔵を中心とした施設全体の改装に着手し、茅葺きの建屋や煉瓦造りの煙突など歴史の趣きを残しながら、「魅せる酒蔵」をコンセプトに、新たに「醸造蔵」や「酒蔵BAR」、「直売所」、「歴史展示」、「甘味」の5エリアを新設。日本酒の文化に触れながら体験ができる酒蔵として新しく生まれ変わる。また、新銘柄「宗像」については北海道・上川大雪酒造から杜氏を招聘し、伝統技術と最新設備を融合させた酒造りに取り組んだ。豊富な経験を有する杜氏のもと、山田錦や夢一献、寿限無などの福岡県産の酒米の特徴を生かしながら新たな味を生み出した。従来の伊豆本店を象徴する代表銘柄でもある純米酒「亀の尾」も引き続き製造を継続しており、オープン時には「宗像」銘柄3種、「亀の尾」銘柄1種、梅さけ1種の5種類を販売する予定。久原本家グループでは「300年以上この地に根差してきた伊豆本店と当グループのノウハウを活用することで、新たな地方創生に取り組んでいきたい」としている。