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ボストンを手本にバイオエコシステムの構築を 福岡県・服部知事
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週刊経済2025年12月24日発行号
来年度の組織再編で中小企業振興局を新設
福岡県の服部誠太郎知事は、本誌新年号インタビューに応じ、2026年について「福岡県の経済をさらに強化すべく、引き続き中小企業やスタートアップへの支援、半導体をはじめとする成長支援の育成に取り組む」と述べた。主なやり取りは次の通り。
―新年の抱負について。
服部 福岡県の経済をさらに強化すべく、引き続き中小企業やスタートアップへの支援、半導体をはじめとする成長産業の育成などに取り組んでいきたい。特にバイオ分野については、1月にバイオエコシステムの形成に寄与する民間インキュベーション施設「エフラボ九大病院」が開所する。すでに福岡県には創薬や再生医療など優れた技術を持ったスタートアップ企業を含め、250以上のバイオ関連企業が集積している。米国・ボストンを手本に次々と新たなビジネスを生み出すバイオエコシステムの構築を進める。
―中小企業支援の取り組みでは。
服部 4月からの組織再編の中で「中小企業振興局」を設置する。雇用の8割を担う中小企業の経営課題は非常に多様化しており、中小企業が人材・資金を確保し、稼ぐ力を身に着けて持続的に発展できるよう県の支援体制を強化していきたい。
―2026年の福岡県は元気になりそうか。
服部 国内では超少子高齢社会の中で多くの分野で人手が不足し、物価高が人々の暮らしや企業の事業活動に影響を及ぼしている。さらに、東京一極集中により、地方は疲弊し、県内でも人口が偏在化して過疎化が進んでいる地域がある。県は総力を挙げ、安心して、子どもを産み、育てられるようにしていかなければいけない。県内各地域に核となる拠点を形成し、地域それぞれの活力を高めていく。明日の福岡県が発展する礎となるのは「人」。教育の充実や産業人材の育成に、引き続き注力する。そして、その人材が支える産業も育てていく。福岡県は九州のGNPの約4割を占めている。九州を引っ張り、九州から日本をけん引する「雄県」を目指す。この強い意志を持ち、福岡県の未来を切り開く施策を大胆に展開していきたい。

