自社ＥＣサイト構築サービスの全国展開を開始　サンリッチ

Tag:

週刊経済2025年10月15日発行号

各県４～５社の契約目指す

ギフト向け産地直送食料品卸売の㈱サンリッチ（福岡市博多区博多駅南１丁目、武藤元美社長）は９月から、自社ＥＣサイト構築サービス「おまかせＥＣマルシェ」の全国展開を始めた。

同サービスは今年３月にリリース。この半年間で準備が整ったことから本格的に展開を強化するもの。同社が提供する食のお取り寄せカタログ「サンリッチの食卓」から肉や魚、スイーツなど１４０点以上の商品があらかじめ掲載されており、難しいシステム設定も不要。手間なく短期間で自社ＥＣサイトを開設できるのが特徴。掲載商品は自社開発の流通管理システム「Ｗｅｂ２０００」と連携済みで、出荷手配から配送伝票発行、配送管理なども同社が対応。複数のメーカーから商品を調達しており、バイヤー業務の大幅削減につながるメリットもある。まずは各県４～５社の契約を目標に、将来的には全国２００社を目指す。武藤社長は「短期間でＢ２ＣやＢ２Ｅ（社員向け福利厚生）のＥＣビジネスへの参入に利用できる。自社商品の掲載（オプション）も可能なため、サイトを訪れたユーザーにセット販売を促すことで、ブランドの認知と売り上げ拡大に貢献する。１社あたりの取引額を年間５千万円と仮定し、売上高１００億円に挑む」と話している。

同社は１９９３年１月設立。資本金３千万円。従業員３４人。