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現場向け遠隔支援ツールにAI議事録作成機能など クアンド


週刊経済2025年10月8日発行号

現場の声を自動で文章化

アプリやウェブ開発、DXコンサルティングなどの㈱クアンド(北九州市八幡東区枝光2丁目、下岡純一郎社長)は9月28日、現場向け遠隔支援ツールに、建設現場の声を自動で記録する「AI議事録機能」を追加した。

製造現場や建設現場に特化した自社開発のビデオ通話アプリ「シンクリモート」は、通話しながら現場の対象物を双方向からポインタで指し示す視覚的機能などを搭載した業務効率化ツール。働き手にとって負担になっている作業後の報告書作成業務といった見えにくい作業を削減するため、今回新機能を開発。AI議事録機能に加えて10月中に報告書作成機能も追加する。両機能では、現場での会話や共有情報を追加の設定・操作をしなくても自動的に文字起こしや要約をし、報告項目別に情報を整理する。従来、作業終了後に数時間かけて行っていた振り返りや記録整理を、現場にいながら完結させることが可能になり、人手不足や残業規制といった社会的課題に対する具体的な解決策としての提案を強化する。

同社は2017年4月創業。資本金は6390万円。今年5月に社債発行による1億円の資金調達を実施し、借り入れを含む累計調達額は9億円となった。