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添田町とeスポーツ活用した地域活性化で連携 QTnetと戦国


週刊経済2025年10月1日発行号

九州バーク運輸なども参画

九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、小倉良夫社長)とその子会社でプロeスポーツチーム運営の㈱戦国(同区渡辺通4丁目、西田圭社長)は9月17日、添田町(寺西明男町長)などと「eスポーツを活用した地域活性化・地域課題の解決に関する連携協定」を締結した。

連携協定にはこのほか、国内外で活動するプロeスポーツチームを複数運営する㈱Fennel(東京都渋谷区、高島稜社長)と、木材などの収集・運搬・リサイクル事業を手掛け、昨年eスポーツ実業団「jump on games」を創設した㈲九州バーク運輸(朝倉市杷木星丸、林晃一社長)も参画。5者は添田町が2008年に町全域に整備した光ファイバー通信基盤と、参画各社の情報通信やeスポーツに関する資源やノウハウを効果的に活用し、eスポーツの普及促進や地域活性化、高齢者福祉、教育、観光・産業振興などの地域課題解決に向けた取り組みを推進する。

同協定に基づく取り組みの第一弾として、今年12月に旧添田小学校を会場にeスポーツを活用した地域活性化イベント「SOEDA-LAN(ソエダ・ラン)」の開催を決定。今後、添田町ではさまざまなeスポーツ関連の取り組みも「SOEDA-LAN」と冠し実施する。QTnetは、eスポーツに必要不可欠な高速で高品質なネットワーク環境を提供し、戦国は運営するプロeスポーツチーム「QT DIG∞(キューティーディグ)」の参加やeスポーツイベントに関するノウハウを生かし、同取り組みを強力に推進する。

添田町は福岡県の東南端、田川郡では南部に位置し、人口約8千人。町内のデジタル化を推進し、高齢者向けスマホ教室や子供向けプログラミング教室を開催。12月13、14日に開催するSOEDA-LANでは、最新のTVゲームやVR体験、アーケードゲーム、麻雀、ボードゲームなどを集めた、幅広い年齢層が楽しめるイベントを開催する。

QTnetは添田町全域への光ファイバー通信基盤の整備をはじめ、九州一円で光インターネット「BBIQ」などを展開。福岡市中央区渡辺通で西日本最大級のeスポーツ総合施設「略称・チャレパ」も運営する。戦国はチャレパをホームスタジアムとする「QT DIG∞」を運営。40人超の選手が所属し、国内にとどまらず、世界でも活躍している。