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酪農用餌寄せロボット開発へ リックス


週刊経済2025年10月1日発行号

10月北海道の展示会に出展

産業用機械商社のリックス㈱(福岡市博多区東比恵4丁目、安井卓社長)は、酪農用の餌寄せロボットの開発を進めている。

酪農業では人手不足対策として搾乳ロボットや自動給餌機など機械化が進む中、まだ機械化があまり進んでいない牛の餌を掃き寄せる作業「餌寄せ」に着目したロボットを開発するもの。牛が餌を食べやすいように押し戻すロボットで、酪農家の作業効率化、コスト削減を目指す。また、現在流通する海外製の餌寄せロボットは大型であり中小規模の牛舎を所有する国内の酪農家向けでは使用が難しい場合があるため、同社では小型の餌寄せロボットの開発を目指しており、試作機の幅は83㎝になっている。国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構の協力を得て実証試験を実施しており、10月には北海道の酪農関係の展示会に出展を予定している。

同社は1907年創業、64年5月設立。資本金は8億2790万円。グループ従業員数は765人(25年3月時点)。東京証券取引所プライム市場、福岡証券取引所に上場。流体応用機器・設置製造販売、精密自動・計測機器販売、製鋼副資材等販売などを手掛け、25年3月期売上高は前期比10%増の547億2700万円、経常利益は41億9700万円。