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ワイヤ放電加工機の新製品 西部電機


週刊経済2025年9月24日発行号

加工物の大型化、精度の高度化などに対応

搬送機械、精密機械などの製造を手掛ける西部電機㈱(古賀市駅東3丁目、税所幸一社長)は11月1日、油加工液仕様ワイヤ放電加工機「M35LP」を発売する。

半導体や電気自動車のモーターなど精密機器産業の拡大に伴い、加工対象物の大型化や加工精度の高度化などのニーズに応えるもの。同製品は、超硬合金と呼ばれる硬度の高い金属加工に多く使用される油加工液仕様ワイヤ放電加工機。加工範囲はX軸(横方向)350㎜、Y軸(縦方向)300㎜、Z軸(高さ)150㎜と、2013年に発売した従来品「M25LP」と比較してそれぞれX軸100㎜、Y軸50㎜、Z軸50㎜拡大した。フルストロークのピッチ加工精度は±1マイクロメートルを実現している。さらに製品メンテナンス頻度の通知機能や、清掃、交換手順のマニュアル動画も内蔵している。製品サイズは、幅2125㎜、奥行き2270㎜、高さ2020㎜。価格は税込3520万円。新商品の販売に伴い、ポートメッセなごや(名古屋市港区)で10月22日~25日に開催される工作機械の展示会「メカトロテックジャパン2025」に同製品を展示する。

同社では「『超精密とメカトロメーションの追求』を方針に、1台1台精度にこだわり生産している。サポート面も充実しており、顧客満足度向上に貢献したい」と話している。