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27年中に統合、組合活動の強化へ 福電協と電九協
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週刊経済2025年9月24日発行号
スケールメリット生かす
福岡都市圏(一部長崎を含む)を中心に12の支部を構える電気工事事業者による組合福岡電気工事業(協)(福岡市中央区渡辺通3丁目、堀内重夫理事長、以下福電協)と、同じく電気設備業務に携わる福岡の中小企業や従事者で組成される電九協福岡電設(協)(福岡市南区高木2丁目、野添光治理事長、以下電九協)は、2027年中に統合する。
電気工事業界が直面している事業者の高齢化、人手不足、資材価格の高騰といった課題に対応し、組合活動を強化して業界全体の発展を目指すもので、福電協が電九協を吸収する。統合により、福電協の組合員数は現在の365社から電九協の組合員約113社を加えて478社となり、組織力とスケールメリットの向上が期待される。また今回の統合で福電協は12ある支部を7支部へと再編予定で、業務を集約化してコストを削減するとともに、意思決定を迅速化することで、アクティブな組合運営を図るという。
堀内福電協理事長は「今後はそれぞれが持つ建屋の統合などハード面の整備も進めていく予定。長い歴史で培った互いのノウハウを生かすことで、業界のさらなる発展につなげていきたい」と話している。

