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ヒノマルホールディングスを子会社化 西日本鉄道


週刊経済2025年9月24日発行号

熊本市のヒノマルの完全親会社

西日本鉄道㈱(福岡市中央区天神1丁目、林田浩一社長)は、ベーシック・キャピタル・マネジメント㈱(東京都中央区)が運営するファンドと個人株主から、ヒノマルホールディングス㈱(以下ヒノマルHD、東京都中央区京橋2丁目、金田欧奈社長)の発行済株式の99%を取得し、10月1日付で子会社化する。年内をめどに同社発行株式総数の100%を取得予定。

今回、株式を取得するヒノマルHDは、熊本市中央区九品寺5丁目に本社を置く農業分野に特化した卸売企業、ヒノマル㈱(安武広信社長)の完全親会社。ヒノマルは1947年の創業以来、九州を主な地盤として農薬・肥料・農業用資材などの卸売を展開するほか、農業用施設の請負・施工も手掛け、2025年3月期の売上高は128億4900万円に上る。豊富な知識や高い技術力で九州一円の多くの農家や農業法人とのリレーションを構築しており、西鉄はグループの物流サービスやスーパーマーケットなどの物販サービスをはじめとする多様な事業との連携で、さらなる成長が期待できると判断した。西鉄では「今回の株式取得を通じて、九州の主要産業である『農業』を支え、沿線地域・九州経済の活性化と持続可能なまちづくりへと繋げ、〝にしてつグループまち夢ビジョン2035〟に掲げる『居心地よい幸福感あふれる社会』の実現を目指す」と話している。

ヒノマルHDは2020年5月設立。資本金985万円。ヒノマルは1947年2月創業。資本金1億円。従業員98人。100%出資子会社にタイハク㈱(鹿児島)、三建産業㈱(熊本)、㈱九州農材(鹿児島)、㈲マルタカ商事(大分)の4社がある。