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自由ヶ丘地区で自動運転バスの運行実証 宗像市


週刊経済2025年9月24日発行号

自動運転レベル2、28年度にレベル4へ

宗像市は8月19日から9月25日まで、自動運転バスの運行実証を、自由が丘地区などの公道で実施している。

同市は、2028年度に自動運転レベル4(特定条件下での完全自動運転)のバス運行を目指し、昨年度から運行実証をスタート。自動運転レベル2(運転手の判断で手動介入が行える状況)で実証を進めている。昨年度の実証では、自動運転率が90・6%と目標の80%を上回った一方、ブレーキの制動が強かったことから、乗客の満足度は安全面74%、乗り心地57%と課題を残していた。また、路上駐車等を避ける対応で手動介入が必要な場面が目立った。

今回の実証概要は、運行区間は自由ヶ丘地区コミュニティ・センターからJR赤間駅で、試乗日数を前回の5日間から35日間に拡大。乗車できる対象も前回は自由ヶ丘地区住民の予約限定だったが、今回は予約不要で誰でも乗車可能とした。定員は13人。前回の反省を生かし、ブレーキの制動を見直したほか、路上駐車の自動回避といった新機能の検証や夜間運行も実施し、より実用化を見据えた内容となっている。同市都市再生課の担当者は、「ブレーキの制動は明らかに自然なものに改善されている。今のところ、路上駐車の回避なども、システムで問題なく対応できている」と進捗を話した。