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佐賀県内の諸富―川副間は26年度内の開通へ 九州地方整備局


週刊経済2025年9月24日発行号

福岡・熊本県境で工事が本格化

九州地方整備局有明海沿岸国道事務所が整備を進めている高規格道路・有明海沿岸道路のうち、佐賀県内で整備中の諸富インターチェンジ(IC)―仮称・川副IC間は2026年度内の開通に向け、工事が急ピッチで進んでいる。

2022年11月に大川市の大野島ICから佐賀市諸富町の諸富IC間の開通後、佐賀県内で工事が本格化しており、総延長1・1キロの諸富IC―仮称・川副IC間では軟弱地盤の改良工事を終え、橋梁工事や道路を支える盛土工事が着々と進み、26年度内の開通を目指す。

一方、大牟田市と熊本県荒尾市の福岡、熊本県境では21年度に工事を着手した三池港IC連絡路は三池港IC付近や荒尾市側で進行中。連絡橋を支える橋脚などが次々と姿を現しているほか、県境では連絡路を設置するための地盤改良工事が進んでいる。また、荒尾競馬場跡地に開設される仮称・荒尾北ランプのうち、大牟田方面から荒尾方面へのオフランプの上部工工事はほぼ完成している。

有明海沿岸道路は福岡、佐賀、熊本の3県を結ぶ高規格道路として整備が進み、現在までの開通区間は39・2キロ(うち国整備は29・2キロ)。これまでの整備により、大牟田市から九州佐賀国際空港までの所要時間が開通前の約90分から約41分まで短縮しているほか、沿線地域では企業進出や商業施設の開発が進んでいる。