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売上高は33%増の15億3600万円 メディア総研


週刊経済2025年9月24日発行号

増収増益

採用支援事業などのメディア総研㈱(福岡市中央区大名2丁目、田中浩二社長)の2025年7月期連結決算は、売上高が前年同期比33%増の15億3600万円、経常利益は同53・3%増の2億9700万円と増収増益だった。

主力事業の「高専生のための仕事研究セミナー」などの採用支援イベント事業では、企業の積極的な採用姿勢を的確に捉えたサービス展開に加え、単価の見直しなどで収益性を改善した。さらに、年間を通じた伴走型支援を特徴とする採用代行サービス「高専人材採用プロジェクト」では、学校訪問や工場見学会の企画運営、企業と高専が連携して実施するPBL(課題解決型授業)などを通じて学生との接点創出や企業理解の促進を図り提案を強化。また、昨年5月の㈱アドウィル(静岡県浜松市)全株式取得に伴う新規セグメント「WEBコンテンツサービス事業」の売上高は2・8倍の2億4700万円となり、1700万円のセグメント損失があったものの、全体の営業利益は55%増の2億9400万円、純利益は約2倍の2億1700万円となった。

今期は、イベント事業において企画内容や運営体制の一層の拡充を図るとともに、技術者採用で高い需要がある「高専人材採用プロジェクト」とWEBコンテンツ事業の相互提案を強化。さらに、グループに加わったアドウィルとの連携で、中部・関東エリアでの営業力と顧客基盤を強化し、売上高が同8・6%増の16億6800万円、経常利益が20・3%増の3億5700万円、営業利益が同11・1%増の3億2600万円、純利益が12・3%増の2億4400万円を見込んでいる。

同社は1993年3月設立。資本金は2億4900万円。2021年9月に東京証券取引所マザーズ(現グロース)と福岡証券取引所Q-Boardに上場。