NEWS

乳がん検査機器の薬事認証取得・届け出を完了 ヤマシタヘルスケアHD


週刊経済2025年9月17日発行号

グループ会社マイクロソニックが開発

医療用機器製造卸業などのヤマシタヘルスケアホールディングス㈱(福岡市博多区下川端町、山下尚登社長)は9月5日、グループ会社のマイクロソニック㈱(東京都、入江喬介社長)が研究開発した、乳房疾患の早期発見を目的とした医療機器について薬事認証取得・届け出を完了したと発表した。

近年、乳がんの早期発見や早期治療の重要性が広く認識されているものの、従来の検査方法には痛みや不快感、被ばくリスク、検査時間や費用の負担といった課題があり定期的な受診をためらう人も多かった。マイクロソニックでは長年にわたる超音波に関する知見や研究成果をもとにより短時間で高精度に検査をできる機器として開発。今回の取得・届け出完了により、実際に販売を開始し、さらに医療機関での臨床使用によるフィードバックを製品開発や改良に反映させることが可能になる。検査は、超音波プローブ用駆動ユニット「ブレストスキャン」と汎用超音波画像診断装置「ヴィーナスリニア」を併用する。ヤマシタヘルスケアHDでは「事業モデルを『研究』から『開発・製造・販売』へ進展させることができた。国内外で需要が見込まれる製品として展開を加速したい」と話している。

ヤマシタヘルスケアHDは1926年8月創業、2017年12月に設立。資本金は4億9402万円。医療機器卸売りの山下医科器械㈱を中核にグループを構成。東証スタンダードに上場。