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佐賀県鳥栖市に初の賃貸用物流施設 西日本鉄道


週刊経済2025年9月10日発行号

「MID LOGI」ブランド展開へ

西日本鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、林田浩一社長)は、佐賀県鳥栖市永吉町字土取に同社初となる賃貸用物流施設「MID LOGI(ミッドロジ)鳥栖」を単独開発する。今年9月に着工し、来年10月に完成予定。
賃貸用物流施設のブランド名称を「MID(中央・中心)」+「Logistics(物流)」を意味する「MID LOGI」に決定。今後物流の中心を担う代表的な施設を目指し、MID LOGIシリーズの展開を通じて、物流業界における多様なニーズへの対応を図るとともに、地域経済の活性化への貢献を目指す。同施設は国道3号に面し、九州自動車道・鳥栖インターチェンジにも近いため、福岡・長崎・大分・熊本各方面へのアクセスに優れており、陸路輸送拠点としてのポテンシャルを有した立地。また、福岡空港や九州佐賀国際空港、博多港までそれぞれ車で約1時間圏内に位置しているため、空路、海路輸送においても利便性が高い。さらに、JR鹿児島本線「弥生が丘駅」から徒歩約10分(約800m)と通勤にも便利な立地であることから、労働力の確保も期待できるとしている。
同施設は敷地面積が7271㎡。建物は鉄骨造り地上3階建て、賃貸面積が1万307㎡で、事務所部分含む・1棟貸しを想定。床荷重1・5t/㎡、梁下有効高さ5・5m。倉庫面積(1フロア3072㎡)に対して荷物用エレベーター1台、垂直搬送機2台を設置しており、効率的な搬送が可能な構造。また、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指したZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)のラベルで一次エネルギーの消費量削減50%以上に適合した「ZEB Ready」認証を取得。駐車台数はトラックバース9台、トラック待機場3台、乗用車駐車場39台(普通車37台、軽1台、HC用1台)、駐輪場18台。