県内に５棟マルチテナント型物流倉庫開発　東京の野村不動産

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週刊経済2025年9月10日発行号

総投資額３４００億円

総合不動産ディベロッパーの野村不動産㈱（東京都新宿区、松尾大作社長）は、古賀市に２棟、京都郡苅田町に１棟、粕屋郡久山町に１棟、北九州市小倉南区に１棟マルチテナント型物流倉庫を開発する。
国内ＥＣ市場の拡大や物流業界の２０２４年問題などの課題に対し、長距離輸送の中継拠点などのニーズに応えるもの。３４００億円を投じ、今年４月から３年間で全国１５カ所、福岡に５カ所新設する。「（仮称）Ｌａｎｄｐｏｒｔ福岡古賀Ⅰ」（古賀市青柳）は古賀ＩＣ南西側で、敷地面積３万４０６２㎡、建築面積１万８０６９㎡。鉄骨造り５階建て、シングルランプ型で延べ床面積は８万５８８０㎡。今年１０月着工、２０２７年４月完成予定。「（仮称）Ｌａｎｄｐｏｒｔ福岡古賀Ⅱ」（古賀市青柳）は同Ⅰの隣接地で、敷地面積３万６３９４㎡、建築面積１万９６９３㎡。鉄骨造り５階建て、シングルランプ型で延べ床面積は９万１９１６㎡。着工時期は未定で２８年２月完成予定。「（仮称）福岡苅田物流計画」（京都郡苅田町与原）は二崎配水池北西側で、敷地面積２万９４２７㎡、建築面積１万５５６２㎡。鉄骨造り２階建て、ボックス型で延べ床面積は３万５３５㎡。２６年２月着工、２７年４月完成予定。「（仮称）Ｌａｎｄｐｏｒｔ久山Ⅱ」（粕屋郡久山町大字久原）は久山カントリー俱楽部東側で、敷地面積１万８２６７㎡、建築面積１万６４３㎡。鉄骨造り２階建て、ボックス型で延べ床面積は２万１０４４㎡。２６年１１月着工、２７年１０月完成予定。「（仮称）Ｌａｎｄｐｏｒｔ小倉」（北九州市小倉南区曽根）は曽根臨海運動場北側で、敷地面積３万４４４９㎡、建築面積２万３９７２㎡。鉄骨造り２階建て、ボックス型で延べ床面積は４万６６８５㎡。２６年６月着工、２７年６月完成予定。いずれも常温のみでの利用を予定し、入居企業は未定。
同社では「これまで棟数が少なかった九州エリアで積極的に開発し、荷待ち時間の短縮、地域の雇用創出に貢献したい。倉庫内自動オペレーションの提案も強化していく」と話している。