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粕屋町に延べ床面積約15万㎡超の大型物流施設を開発 日本GLP


週刊経済2025年9月24日発行号

複数棟開発で28年内に全棟完成へ

全国で大型物流施設を開発している日本GLP㈱(東京都中央区八重洲2丁目、帖佐義之社長)は、粕屋町大隈で大型物流施設を開発する。11月に着工し、28年内の完成を予定している。
名称は「GLP福岡ICプロジェクト」。場所は九州自動車道・福岡インターチェンジから約800メートルに位置し、粕屋町が新たな産業用地として整備を進める粕屋町大隈西土地区画整理事業地内。総敷地面積は約7万㎡で、総延べ床面積約15万㎡超の複数棟からなる大規模物流施設を開発する。着工前からECや3PL、卸、冷凍冷蔵など幅広い業種から強い引き合いがあるという。また、JR香椎線、篠栗線の長者原駅から約1キロの距離に位置するなど公共交通機関でのアクセスも良好なことから、労働力の確保が課題とされている物流業界において入居企業の安定した人材確保にも貢献できるとしている。
同社では「九州地域で初となる大規模複数棟開発で、日本GLPの九州におけるフラッグシッププロジェクト」と位置付けた上で、「九州地方で高まる物流需要に対応する重要なインフラとしての役割を担い、地域経済のさらなる発展に貢献していきたい」と話している。現在、九州では県内に粕屋町に「GLP福岡粕屋」、小郡市には「GLP福岡小郡」、熊本県大津町で「GLP熊本大津」を開発・運営しており、今回のプロジェクトを含めた九州における総延べ床面積は約40万㎡に達する。今後、福岡エリアにおける新たな展開については、大型マルチテナント型物流施設の需給がひっ迫していることや、先進的な物流施設が限定的なこと、あるいは物流施設に対する投資家の関心が高まっていることなどから、「今後も物流拠点としての魅力が高く、今後も開発機会を見極めながら、積極的な開発を推進していきたい」と展望する。