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インドネシアでの大規模住宅開発に参画 九州リースサービス


週刊経済2025年9月17日発行号

事業パートナーと連携し海外ビジネス展開

総合リースの㈱九州リースサービス(福岡市博多区博多駅前4丁目、礒山誠二社長)は、インドネシアでの大規模戸建住宅開発プロジェクト「コタ・ポドモロ・テンジョ プロジェクト」において優先出資で参画するとともに、9月4日に現地で出資契約を完了した。
コタ・ポドモロ・テンジョ プロジェクトは㈱シノケングループ(同市中央区天神1丁目、玉置貴史社長)のインドネシア現地法人である PT. Shinoken Development Indonesia(SKDI)とインドネシア有数の大手デベロッパー・アグン・ポドモロ社が開発を主導する、ジャカルタ都市圏近郊のティガラクサ駅周辺総面積650haの大規模開発プロジェクトで、現地の中間所得層向けに需要の高まる戸建住宅8千戸超を供給する。さらにTOD(※公共交通指向型開発)により、中核となる大規模戸建住宅開発のほか、新たな駅や商業エリア、路面店などを整備し、利便性の高い複合的な街づくりを目指す。SKDIや九州リースサービスなど複数の企業が投資家として出資参画する。
インドネシアは世界第4位の約2億8千万人の人口を有し、今後もさらなる人口増加が見込まれる高成長市場。特に人口が集中するジャカルタ首都圏では、生活コストの高騰によって周辺地域への移住が進んでおり、慢性的な住宅不足が社会課題となっている。同社では「プロジェクトへの出資参画を通じて、事業パートナーと連携し事業領域拡大と海外ビジネスの展開を図るとともに、付加価値の高い総合金融サービス・ソリューションの提供に注力することで、社会課題解決に貢献し、ステークホルダーとの共創によるサステナブルな成長に努めていく」としている。
※鉄道やバスなどの公共交通機関の駅を中心に、住宅や商業施設、オフィスなどを高密度で集約する都市開発手法。自動車への依存を減らし、徒歩や自転車、公共交通機関の利用を促すことで持続可能な都市のあり方を目指す。