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小倉北区弁天町に介護イノベーション研究所 さわやか倶楽部


週刊経済2025年7月30日発行号

福祉用具レンタル・販売店も併設

東証スタンダード上場の㈱ウチヤマホールディングス子会社で介護、不動産、カラオケ、飲食事業を手掛ける㈱さわやか倶楽部(北九州市小倉北区熊本2丁目、山本武博社長)は7月1日、同区弁天町に先端の介護機器やサービスなどを研究、実証する施設を開設した。

複数のICTやロボットメーカーとの協業や実証実験を実施して蓄積してきた介護現場の課題に適したツールの導入や運用ノウハウを地域、業界全体と共有する場として設けた。名称は「INOVEL BASE(イノベル・ベース)」で、同業種、異業種問わず情報交換や機器体験の機会の創出や、介護経営全般に関するコンサルティングサービスも展開する。場所は国道3号清水交差点南側で、同社が運営する「カラオケコロッケ倶楽部ハッピーバード南小倉店」に併設し、ラボスペースは100㎡。介護ロボットやICT機器を操作、体験できる「常設展示・体験スペース」、外部パートナーや同業、異業種とも協働し、課題解決の実証支援や商談も可能な「交流・共創エリア」を設置。開けた空間設計で、セミナーやメディア対応、法人見学などにも対応している。また、福祉用具レンタル・販売事業の「さわやかケアサポート」のオフィス兼店舗も併設する。山本社長は「人の『感性』と『テクノロジー』が融合した新しい介護のカタチを目指すべく、全国に九州発の介護イノベーションを発信するハブ機能となりたい」と話している。